ほかのメーカーから随分と遅れて、ようやく堀田木工所(hotta woody)の2016年度学習机カタログが公開されました(デジタルカタログ)。正直に言って別に何も期待していなかったんですけど、悪くも悪くも期待を裏切りませんでしたねー。
2016年度はL型デスク「エルデスク」で勝負!?
2016年度の堀田木工所の学習机は、天板昇降式デスクの「POP(ポップ)」を廃番にして、代わりにL型デスクの「L Desk(エルデスク)」を投入してきました。近年サッパリ人気がなくなってきた天板昇降式デスクを廃番にしたことは正解でしょう。堀田木工所には他に「MOVIE(ムービー)」もあることですし。
でもL字型デスクってどうなんでしょうかね?いや確かにL字型デスクには需要はあると思います。競合もほとんどありませんし、そういう意味では良いところに着目していると思います。ただ、デスク本体を2台購入してL型にレイアウトしなければあまりにも普通のデスク。しかもラインナップは幅110cmと120cmの2サイズのみ。本体引出しは小さいうえに、袖ワゴンもありません。残念。売れる気がしません。
2016年度の堀田木工所は椅子を頑張りました
堀田木工所はもともと主に食器棚などを扱う箱物家具メーカー。よって学習椅子を作らせると非常に無残なものでした。堀田木工所に限らず、箱物家具メーカーが学習椅子を作ると、直線と板面になっちゃうんです。まるで中学生の工作みたいな。総合家具メーカーであるカリモク家具や浜本工芸と比べれば、その違いは明らかでしょう。
ところが2016年度の堀田木工所はそこをちょっとブレークスルーしました。これはスゴイことです。例えが失礼にあたるかもしれませんが、猿と人間くらいの違いがあります。ミキモクとのコラボなどを通じて、ようやくその境地にたどりつくことができたのでしょうか?
【関連】ミキモク&堀田木工所のコラボ!楓の森(かえでのもり)デスク
それにしても値段が高い。頑張ったことは素直に認めますけど、誰がこんな値段で買うでしょうか?
LEDデスクライトはクレオ製にスイッチ?
2015年度まで堀田木工所のLEDデスクライトは石橋金物のHK-1000と山田照明のZ-10を扱っていましたが、2016年度はC-3652という製品にスイッチしました。これは品番から推測するに、おそらくクレオ製と思われます。
浜本工芸のC-3651とはカラーラインナップが異なるものの、仕様自体は同じようです。でも価格は倍近い。堀田はん、儲かりまんな―(笑)
ってゆーか、二重価格を維持しようとすると、どうしてもこういう仕入商品の価格設定でボロが出るんですよねー。メーカーとしては品番を変えて誤魔化さないと対処しようがありませんが、そんなことでは家具屋は騙せても今どきの消費者は騙されませんよー。
2016年度の堀田木工所は学習机自体にほとんど変化がないので、学習椅子やデスクライトのことまでいじりましたが、まあ近年の堀田木工所の勢いを見ればこんなもんでしょう。
他社が値上げに走る中、価格についてはイオンでもアクタスでもお値段据え置きとしていましたが、2016年度の堀田木工所はカタログ掲載品でもお値段据え置きのようです。これは実際のところ、いくら二重価格だとしても卸率(出荷時の掛け値)は変えられませんから、メーカーとしては苦しいところだと思うのですが、歯を食いしばって頑張ってるんでしょうねー。
2017年度は、2016年度の学習椅子で見せたようなブレークスルーを期待したいものです。杉工場に負けるな!
コメント 皆様からご質問・ご意見など