先日発表された「All About 家電アワード2016」の受賞製品一覧を見ていて、ふと気になったものがありました。それはLEDシーリングライト部門で受賞した日立のLEDシーリングライト「まなびのあかり」です。
「まなびのひかり!?これは子供の学習に関係が深いに違いない!」と思って調べてみると、なるほどなかなか良くできたものでした。
演色性が高い!日立の「まなびのあかり」
日立の「まなびのあかり」はパッと見た感じ、ごく普通のLEDシーリングライトです。いや、正確に言うとむしろダサいかもしれません。
しかし、学習用と呼ぶにふさわしい機能を備えています。まず、演色性が高いということが大きな特徴です。全灯モードの平均演色評価数がRa85のところ、まなびモードではRa92となり、色の再現性が高まります。図鑑を見たり絵を描いたりするには最適というわけですね。
これは太陽光(自然光)に近づけるために通常のLEDの配列に加えて青緑色と赤色のLEDを追加した結果です。さすがは”Inspire the Next”の日立です(笑)
明るさ(光束)もアップ!
日立の「まなびのあかり」はただ演色性が高いだけではありません。勉強するときはやっぱり明るいほうが良いだろうということで、まなびモードにすると明るさ(光束)もアップするのです。全灯モードが4,299ルーメンのところ、まなびモードでは5,159ルーメンに、実に20%も光束がアップするのです(8畳用LEC-AH802FMの場合)。
LEDデスクライトが明るけりゃ間接照明はどうでも良いってものではありません。LEDデスクライトの光が強すぎると眩しく感じますし、間接照明が弱すぎると相対的に明暗の差が生じてしまいます。その点、「まなびのあかり」なら学習用に最適なLEDデスクライトを十分に活かすことができるわけですね。
「まなびのあかり」のデメリット
日立の「まなびのあかり」は安心安全の国産品。しかも一般的なLEDシーリングライトに比べて決して高価ではありません。演色性は高いし、光束が多くて明るいわけです。大変素晴らしいと思います。
じゃあなんで全灯モードって必要なのかと思ったら、やっぱり裏がありました。まなびモードにした場合、最大約34%も消費電力が増えてしまうのです(6畳用LEC-AH602FMの場合)。
それでもそこはズル賢い収納マンです。「調光機能でその分だけ出力を落とせば良いじゃないか」と考えました。まなびモードは全灯モードより約20%明るいわけですから、30%出力を落としても全灯モードより10%暗くなるだけです。
ところが、まなびモードは調光機能も調色機能も使えなくなってしまうそうです。よって、まなびモードにすると全灯モードよりも30%以上電気代が掛かってしまうことは回避できないのですね。さすがは”Inspire the Next”の日立です。子供のため、それくらいの負担は乗り越えろというわけですね(笑)
ちなみに他のメーカーでもこういう機能を備えたLEDシーリングライトがないものかと調べてみましたが、同様のコンセプトのものは私には探し当てることができませんでした。
ただ、東芝が販売している「高演色LEDシーリングライト・キレイ色<-kireiro->」というシリーズは、電球色・昼白色・昼光色すべての光色でRa90の高演色を達成しているようです。Ra92の「まなびのあかり」に比べると少し演色性は低いものの、調色調光機能ともに使えますし、デザインのバリエーションも豊富ですし、8畳用よりも大きなサイズもありますので、こちらのほうが現実的かと思います。価格も消費電力も同程度。やっぱり時代は中華!美的集団(ミデアグループ)ですね(笑)んがとっと。
また、パナソニックには「文字くっきり光」という機能を備えたモデルを全面的に展開していますが、これは色温度が6,200ケルビンになるというものです。覚醒作用が強いため集中力は高まりますが、この状態でずっと過ごすというのはあまり体に良くないんじゃないかと個人的には思います。短時間だけ勉強するときに「文字くっきり光」を使い、普段は電球色寄りの色温度にして使うのが良いでしょう。
LEDデスクライトに比べるとシーリングライトはそれほど重要とは言えないと思いますが、ダイニング学習をさせている我が家としては、シーリングライトの買い替えの際には改めて検討してみたいと思います。
まなびのあかり、買っちゃいました!

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