ヒカリサンデスク(光製作所)の2017年度学習机カタログは、デジタル版が9月20日頃に公開されていましたが、バタバタしている間に紹介が遅くなってしまいました。
近年、私の中で赤丸急上昇中のヒカリサンデスク。しかし、現実はそんなに甘くはないようで、2017年度はかなり大幅にラインナップの見直しが図られているようです。ベッドデスクは別として、デスク単体では4増6減の純減。新型デスクを見ても、ラインナップの立て直しが色濃く反映されています。
ヒカリサンデスク・SDW-サンワークス
2017年度ヒカリサンデスクのトップバターは「SDW-サンワークス」。ここ数年、画期的なデスクを連発していたヒカリサンデスクにしては、ちょっと肩透かしを食った感じのベタベタのベーシックデスクです。上棚は足元棚にもなる、別売のラックと組み合わせればユニットデスクにもなるという特徴もありますけど、一般的にはあまりパッとしない印象ではないでしょうか。
ただ、このサンワークスの価格を見ると「なるほど」と納得しました。税込5万円台という実売価で、価格訴求を図ったと見られます。ヒカリサンデスクはナラ材一辺倒の時代は手頃な価格が支持されてシェアを伸ばしましたが、昨今は候補には挙がっても最終的に選ばれないという不遇の時代が続いていました。そこで思い切って、価格訴求モデルを投入したということではないかと思います。
より正確に申しますと、ヒカリサンデスクには今までも手頃な価格のモデルはありました。しかし、天然木ではなくMDF合板だったのです。サンワークスはオークまたはウォールナット突板で、木の質感を感じられつつ手頃な価格ということが最大のPRポイントということになります。
ヒカリサンデスク・スカーレットミニ
ヒカリサンデスクで定番の「スカーレット」に85cm幅の「ミニ」が登場したのも、ラインナップの立て直しをうかがわせます。
ヒカリサンデスクでは従来、幅90cm以下のコンパクトデスクが一定の人気を保っていました。2016年度では85cm幅の「SDW-ペグ」や「SDW-ポム」がそうです。しかし近年は幅がコンパクトなデスクの需要が減ったように思います。よってラインナップの統廃合の必要に迫られ、「じゃあ、人気のスカーレットに一本化すれば良いんじゃないの?」ということだったんじゃないかと思います。
しかしながら、これが最後の85cm幅になるような気がしますね(苦笑)ちなみにスカーレットの他のモデルが「2」から「3」に変わった理由は謎です。価格も仕様もまったく変わっていないように見えるのですが…。
その他、カリモク家具のピュアナチュールを模したと思われる「SDW-アフランド」、「SDW-アイモ」の後継モデルと思われる「SDW-レン」が、新型デスクとして投入されています。サンワークスは評価できるものの、それ以外はちょっと小粒感が否めないですね。
ヒカリサンデスクにとっては、今年の東京インテリア家具名古屋店に続き、来年2月の大阪店(仮)のオープンという追い風で、首都圏でのポジションさえ堅持できれば売上の純増が見込めます。良い結果が出ればいいですねー。
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