新商品として発表された時点では業界で注目されつつも、こちらでは1度も話題に上がることがなかったアイテムがあります。
それはヒカリサンデスクの「RANDE(ランデ)」。着眼点は良さそうで、どうにも中途半端なものでした。
ヒカリサンデスク・RANDE(ランデ)
2017年度新商品のランデは、上写真のランドセルラックの状態から、上の板を手前に付けることでミニデスクになり、またその板をラックの上に付け替えれば本棚になるという、一粒で三度おいしい学習家具です。
某局の番組収録の際もディレクターの方が最初にこの商品に飛びつき、私は「なぜにコレを!?」と戸惑いつつも、「なるほど、ある意味分かりやすい商品なのかもしれない」と妙に納得したものでした。
三変化するも使用時期が重なってしまう
ランデはミニデスク、本棚、ランドセルラックと三変化するので便利に使えそうに見えますが、実はこれには大きな問題があるのです。それは、それぞれ使用時期が重なってしまうということです。
ランドセルラックが必要な小学生の間、勉強はどこでするかというと、ダイニングやリビングのテーブル、もしくは学習机でするわけですよね。もしくは、リビングダイニングにコンパクトなデスクがあれば良いわけで、「ランデならミニデスクにもなるじゃない!」と思っても、ランデをランドセルラックとして使っているとミニデスクとして使うことはできません。
子供がランドセルラックとして使っていたものを、子供が中学生になって以降に親がミニデスクとして使うというのはもちろんアリでしょう。しかしながら、奥行505mmというのは微妙に邪魔ですし、奥側が棚になっているので椅子も収まりません。それほどのスペースがあるなら、最初から別の選択肢を検討したほうが良さそうです。
本棚をメインに考えた場合、棚割りとしては「本棚としても使える」という感じで、あまり使いやすそうには見えません。また、中高生になってからのことを考えると、もっと背が高い本棚のほうがたくさん本を収納できて良いと思います。
組み替えが面倒
ランデは組み替える際にネジを使う必要があります。もしこれが、ネジを使わずに簡単に三変化できたならまだ良かったのですが、組み替えが面倒だから微妙な商品になってしまったようにも思います。
ヒカリサンデスクのことですから強度面や安全性を重視したのでしょうけど、キャビネットタイプのパソコンデスクのほうが見た目も使い勝手も良いのではないかと思います。
色々な考え方ができるとは思いますが、私としては同じスペースに設置するなら、コイズミファニテックのSラックやイトーキの収納お片付けラックのほうが、ランドセルラックや本棚として使いやすいと思います。
ランデ(なんで)こんなことになっちゃったんでしょうねー(苦笑)
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