世間では新しい「iPhone(アイフォーン)」が発売されて盛り上がっています。ほとんど変わっていないとか、価格が高すぎるとかボロクソに言われつつも注目されているのですから、学習家具業界から見たら羨ましい限りです。
最新の「iPhone XS Max」512GBモデルSIMフリー版で税込18万円弱。これで一生使えるならともかく、私が最初に買ったiPhone3Gのように2年も経たずに壊れてしまっては目も当てられません。それに比べたら、国産で一生使える耐久性を備えたキツツキノツクエ(飛騨産業の学習机)はめちゃぐちゃ安いと思います。
唯一変わったのは、ビギンの可動棚
さて、2019年度の飛騨産業はカタログこそ発行されましたが、中身は2018年度と比べてほとんど変わりません。業界紙を眺めても、本当に何ひとつ変化がなかったようです。そこで目を皿にして新旧カタログを比較した結果、唯一変わったのはビギンの可動棚(MB609R・上写真)が廃番になったことくらいでした。
私が知る限り、ビギンのラインナップにずーっと存在した可動棚が、一体なぜこのタイミングで廃番になったのか不思議ではありますが、それ以外に変化がなかったことをむしろ喜ぶべきなのでしょうか。
「カンブリア宮殿」放映効果はナシ
飛騨産業と言えば昨年11月にテレビ東京系「カンブリア宮殿」で取り上げられたことで話題になりました。

その影響が学習机の販売にも良い影響を及ぼしているかについていくつかの販売店で聞いて回ったところ、総じて「リビングダイニングの売上は上がったが学習机は蚊帳の外」という反応でした(苦笑)また、「デザインや質感は素晴らしいが子供が使うものとしては実用的とは言えない」という印象が多数を占めるようで、それには妙に納得してしまいました。
それでも、飛騨産業はマイペースを貫いているのが素晴らしいと私は思います。私が飛騨産業の社長だったら、もっと実用性の高いデザインに変えたり、売上が伸びないならラインナップを減らすなどして、結果的に競合他社製品との差別化要素がなくなり、市場から駆逐されていることでしょう(苦笑)
飛騨産業の学習机は独自の価値観でデザインされていて、何も変えないからこそ一部の消費者から強い支持を得ているのだと思います。これからも、その独自のスタンスを貫いて欲しいものですね。
なお、2019年度の飛騨産業の学習机はもちろん前年度と比べて価格にも変更はありません。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
収納マン様
*************** 田中と申します。
収納マン様の学習机に対する情熱と知識に驚き且つ
驚きを感じています。是非当店にも足を運んでいただき
教えていただけたらと考えております。
もしよろしければ、ご返信お待ちしております。
田中さま
はじめまして^^
ご連絡ありがとうございます。
メールにてご返信申し上げたのですが送信できなかったようです。
宛先が携帯メールだったのでブロックされてしまったのかもしれません。
恐れ入りますが、設定をご確認の上、info@cbex-interior.comまでメールいただくか、0721-53-7564までお電話いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
※勝手ながらお名前と店名は伏せさせていただきました。
はじめまして。来年から小学生になる娘の机を検討中のみーママと申します。
とても勉強になるブログをありがとうございます。毎晩少しずつ読み進めております。
質問自由というお言葉に甘えて、教えていただけませんでしょうか。
当方ベーシックデスクを希望しており、飛騨産業のbeginか浜本工芸のNo.09を考えています。beginに惹かれていますが、No.09の方が使いやすそうで迷っている状態です。
1)この二つは手元の引出しの奥行きが約10cm違いますが(begin 34.5cm、No.09 43.0cm)、これは使い勝手に影響しますでしょうか?
2)袖ワゴンはNo.09ですと引き出し三段タイプが選べますが、beginでは二段タイプのみとなります。この違いについてもご見解を教えていただけませんでしょうか。
設置場所は子供部屋の予定です。リビング学習がメインになるような気がしますので、机はもっぱら本人の秘密基地になるのではないかと思います。
また、手元の引出しは備え付けタイプを希望しており、カリモクはあまり考えていません。
そもそも引き出しを使いこなせず関係ないんじゃ?とか、意外とマメに宝物をしまいこむかな?など、色々と想像していますが本当によく分かりません。
その他にも注目ポイントなどありましたら、教えていただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いします。
みーママさま
はじめまして^^
飛騨産業のbeginと浜本工芸のNo.09デスクでご検討中ということですね。
まず引出しの奥行について、なかなかここまで調べている人はいませんよ。
でも使い勝手をシッカリ吟味するには、そこまで調べないと分からないことも多いと思います^^
それはさておき、beginの奥行34.5cmというのは、A4の長辺、A3の短辺に合う長さですよね。
一方のNo.09デスクは奥行43.0cmということで、これは四つ切り画用紙の短辺に合う長さです。
一昔前までは、デスク本体引出しに画用紙が入るか否かということが些細なセールスポイントになっていましたが、実際のところ、画用紙を入れる人は少ないと思います。
また、デスク本体引出しの左右のうち子供の正面に来る側は体が邪魔になってそれほど多くは引き出せません。
おそらく飛騨産業はそういう現実的なところを見ているのでしょう。
一方の浜本工芸は、画用紙が入らないよりは入ったほうが良い、画用紙を入れる必要がなくても、奥のほうは使う頻度が低くても、たくさん入ったほうが良いと考えているのでしょう。
また、左利き、右利きのどちらでも対応できるように、どちらも奥行を長く揃えているのだと思います。
収納のプロの見地から言うと、よく使うモノなんて全体のごく一部で、ほとんどのモノはたまに使う程度のモノやほとんど使わないモノですから、引出しの奥につっこんでおきたいモノは決して少なくないと思います。
なので、、奥行が長いことには少なくともデメリットはないと思いますけどね。
ワゴン引出しの段数については、飛騨産業は2段で天板リフティング式が基本となっていますよね。
デスク本体に浅い引出しが2杯ありますから、ワゴンのほうにも同じような深さの引出しは必要とは言えず、ちょっと深めの引出しとリフティング天板があったほうが便利だと考えているのでしょう。
収納のプロとしての観点で言えば、基本的に私もそれが正解だと思います。
一方の浜本工芸には2段の天板リフティング式に加え、3段タイプのリフティング式と固定式が用意されています。
浜本工芸のほうがはるかに生産数が多いのでこのようなラインアップが可能となるわけですが、それよりも根底として多様なニーズに応えたいという思いがあるのでしょう。
天板をガチャガチャと言わせて昇降させるのがイヤなら、2段目が深めの非リフティング式をチョイスするのも良いと思います。
ちなみに私は浜本工芸の3段タイプの天板昇降ワゴンを子供に使わせていますが、今は2段タイプの昇降式にすれば良かったかなと思っています^^;
ちょっと深めの引出しがあったほうが、ちょっと大きめのモノを収納するのに便利だからです。
もうひとつついでに言いますと、ウチの長女は以前から整然と文房具を収納しているのに対し、長男はワケの分からないモノばかり適当につっこんでいます(苦笑)
でも不思議なことに、長女のほうが机の上に常にモノが整然とたくさんあって、長男のほうはたまにゴチャッとはしていますがモノは少ないんですよね。
机に向かう時間の違いだとは思いますが、それぞれに個性があって、私はそれで良いと考えています^^
だからと言うわけではありませんけど、みーママさんのお宅でもフタを開けてみないと分からないことは多いと思います。
基本的には「親の心、子知らず」です。
ただ、どんなモノであれ、我が子を思って選び抜いたモノは満足感が違うと思います^^
収納マンさま、迅速かつ丁寧なご説明を有難うございました。
引き出しの大きさが紙のサイズ・画用紙のサイズと関係があったとは…ふむふむと納得しすぎて鼻息が荒くなってしまいました。
ワゴンについても、お話を伺って二段の昇降式が魅力的に感じられました。分かりやすい解説を有難うございます。
いずれにせよ収納マンさまの仰る通り、娘がどんな使い方をするかは蓋を開けてみないと分からないのでしょうね。。。
整理整頓に不安のある娘ですが(苦笑)愛着を感じて大事に使ってくれるのが一番。
一緒にじっくり見比べて来ようと思います!どうも有難うございました。
みーママさま
やっぱりワゴンは引出し2段の昇降式が一番使い勝手が良いですよねー^^
そうなると、いずれも2段の昇降式ワゴンが用意されているbeginとNo.09デスクの決定打にはなりませんが、あとは本体引出しや上棚、デザインなどとの兼ね合いで決めていただければと思います♪