飛騨産業(キツツキマーク)の学習机は、早くも6月22日に「DESK COLLECTION2017」がオフィシャルホームページ上にリリースされました。
例年通りであれば8月初旬のはずが、随分と早くなっています。「こりゃ何事か!?」と思ったら、あんまり良いニュースではなさそうです。
飛騨産業2017学習机は8→6モデルに
2016年度は2015年度と同じラインナップが継続され、戦略に変わりがないことが確認できました。しかし2017年度は「kotonoba(コトノバ)」と「osarai(おさらい)」の2モデルが廃番となって、全8モデルが6モデルになりました。そしてそれよりも残念なことに、新商品は何もありません。
個人的には、おさらいのデザインは割りと好きだったんですけどねー。コトノバはまあ、自社競合を起こしてしまったんだと思いますが…。
それはともかく、家具屋に商品を並べなければ商品が売れないように、ラインナップを減らせば売り上げ減となることは必至です。もちろん飛騨産業もそれを理解したうえでの苦渋の決断があったのだと思います。これは単なる生産効率の向上を狙ったものではないでしょうね。ラインナップの減少という点だけを見ても苦しい台所事情があることは容易に推測できます。
ナラ材デスク消滅→ホワイト/レッドオークに
「DESK COLLECTION2017」のリリースには、”一部シリーズに関しましては材種変更および仕様変更”との記述がありました。いったい何のことやらと思って詳しく見てみたら、ナラ材を使った学習机は全滅となり、ホワイトオークもしくはレッドオークに材質が変更されていました。
浜本工芸でも2016年度はナラ材ではなくオーク材を使った学習机が増えましたが、飛騨産業までもがその流れなんですねー。聞くところによると、中国産のナラ材が投機的に高騰してしまったために入手困難だそうで。おまけにトレーサビリティが厳しくなりつつあるために、中国産はヤバくて手が出せないんだとか。消費者としては残念ですが、致し方なしですねー。
ドヒャーッ!価格は最大18%アップ
飛騨産業の学習机は2016年度に引き続き、2017年度も値上げです。たとえば「cobrina(コブリナ)」は主材がナラからホワイトオークに変わっても約13%の値上げ、国産圧縮スギを使った「soffio SUGI(ソフィオ スギ)」はなんと約18%もの値上げとなっています(いずれもデスク本体)。
入手困難なナラ材に代えてオーク材を使わざるを得なくなったことはともかくとして、この値上げはいったい何なんでしょう?モデル数減で生産効率は上がっているはずなのに、それでも吸収しきれないということでしょうか。
2モデル減、仕様ダウン、値上げの3重苦は、もちろんメーカーにとっても痛手でしょう。しかし消費者としてはちょっと首をひねってしまう部分もありますね。そこまで台所事情が厳しいのでしょうか。
まあ過去には、撤退して当然と思ってしまうようなメーカーもありました。しかし飛騨産業の学習机はクラフトマンシップを感じさせる良い家具だと思うので、こんなことになってしまったことには戸惑いを感じます。でも強いて言えば、デザインや質感は良いけれども機能性が訴求できていないところが、消費者に支持されない大きな要因でしょうか。
カタログ掲載品を減らしてカタログ外商品を売っていくという方針なのかもしれませんけど、なんだかやっぱり寂しい感じがしますねー。
【関連記事】
コメント 皆様からご質問・ご意見など
収納マン様、以前からちょこっと拝見して参考にさせていただいており、今日 大塚家具販売とホームズ西津守に下見に行ってきました。
大塚家具販売のコンテとホームズのコイズミとシマホのコラボのものが、かなりタイプが似ているように感じたのですが、シマホの方が若干お値段はお安かったです。
質問ですが、どちらの品質が良いとかありますか?この二つのタイプのような学習机を探しています。
部屋が広くないので幅は90が良いです。2人姉妹の娘に一気に買い揃えたいと思っています。
大塚家具販売さんは箕面のショールームを、撤退するようで、買うならまさに今しか無い感じみたいで、少し焦ってます…
お知恵を拝借できれば嬉しいです。
ユカママさま
はじめまして^^
どへぇぇっ!大塚家具製造販売が箕面のショールームを撤退ってマジですか!?
まったくその事実を知らなかったので調べてみたら、投資会社の手を借りてMBOで大塚化学グループから離れるんですね。
ショールーム撤退も経営合理化の一環というところでしょうか。
それはさておき、大塚家具製造販売のコンテはともかく、コイズミとシマホのコラボというのはビーノのウォルナット突板モデルのことでしょうか。
以下はそれを前提に述べさせていただきますが、この2つを比べるのは非常に難しいですねー。
引出しの堅牢さという点ではコンテをオススメしたいです。
コンテの引出しは底板が厚くて頑丈ですし、スライドレールなしでもスムーズに開閉できます。
もちろんスライドレールがないのでレールが劣化して壊れるという心配もありません。
また、コンテはタモ無垢、ビーノは突板ですので、一般論としてはコンテのほうが高級品と言えます。
一方のビーノですが、デザイン的にはコンテよりもスマートですよね。
あとランドセルハンガーが丈夫で使いやすいですし、コンセントの位置も2ヶ所から選べて使いやすいです。
個人的には甲乙つけがたいですけど、長く使えることを重視されるならコンテ、お子さんの使いやすさを重視されるならビーノかなと思います。
早速のご回答ありがとうございます。そうですよね、コンテの方が確かに引き出しはしっかりしていたと思います。長く使ってもらいたいし、そうなるとコンテかなあ…
決して安くない買い物なので、もう少し良く考えるとします!
ありがとうございました!
ユカママさま
そうですね、お嬢様方ともじっくり相談してみてください^^
収納マン様、本日、箕面の大塚家具製造販売のショールーム閉鎖に伴うセールがあり、行って参りました。
行くまでコイズミのビーノとコンテで迷っていたのですが、展示品は3割引ということで、ワンセットプラスブックシェルフ、椅子は展示品を、もうワンセットは在庫品を購入して来ました!当初予算よりも安く買えたので、とりあえず満足です。
学習机に関するアドバイスありがとうございました。
因みにショールームは閉鎖するけども、営業部は別店舗にて残るそうです。
ユカママさま
大塚家具製造販売の学習机って、ショールームでのセール以外に安くなることはあまりありませんから、閉店セールでかなりお得に買えましたね!
ただ安いだけでなく、長く使える耐久性を備えたものだと思いますので、本当に良かったと思います^^
ショールームは閉鎖するけども、営業部は別店舗にて残る…大塚家具製造販売の本社があそこですから、もう少し便利の良い場所に本社を移転するということでしょうかね。
大阪に見切りをつけて東京に行っちゃうのかもしれないですね。
もともと徳島で、利便性重視で大阪に出てきていたのですから…。
ともあれ貴重な情報をいただきましてありがとうございました^^
営業部はショールーム近くのビルのテナントに入るようです。なので、大阪にそのまま残るようです。
ショールームは学習机以外にもテーブルやベッドなど格安になっており、一見の価値ありです!
うちもテーブルが欲しくなりました…(断念しましたが)
ユカママさま
大塚家具製造販売の営業部は大阪に残るんですね。
それは何となくうれしいです^^
私も大塚家具製造販売の家具は良いと思います。
ドレッサーもやっぱり引出しがしっかりしていますし、今はもうないかもしれませんが、コンセント付きの花梨の無垢のダイニングセットなども素敵でした。
ワードローブにも良いのがありましたし、他の家具メーカーとはちょっと目線が違うところが良いと思います。
貴重な情報ありがとうございました♪
収納マン様
はじめまして。
学習机を選ぶにあたり、このような詳しいサイトがあることを知り、夜が更けることも忘れて何度も繰り返し拝見いたしました。
にもかかわらず、結局は「美人が好き」で、上棚があるOSARAIを現品で購入しました。
子供は早速上棚にいろいろなものを並べています。
ただし、OSARAIの袖机はもう売っていない状況で、現在袖机がありません。
収納マン様がお勧めする好ましい袖机があれば教えて頂きたくよろしくお願いします。
OSARAI(110)の脚の隙間は幅88で、椅子はこのサイトで知ったトヨモクのUPRIGHT(幅46)か、カリモクのクレシェ(幅48)を考えています。
飛騨産業で選ぶならば、KOBURINAの袖机でしょうが、収納が少ないような気がしました。
浜本工芸では、サイズ的に選択肢がないように思われました。(椅子と袖机を並べたら、カタログスペック上では隙間がほとんどない)
アドバイスいただけましたら幸いです。よろしくお願いします。
山野(ペンネーム やまかわ)さま
はじめまして^^
> 結局は「美人が好き」で、上棚があるOSARAIを現品で購入
これは素晴らしいと思いますね!
飛騨産業のデスクは美人揃いで、中でもOSARAIは素敵なデザインだと思います。
木目を確認して購入する現品を選ぶというのも「通」だと思います♪
ただ、これに合うワゴンを探すというのはなかなか難しいですねー。
なまじ美人さんなので、下手なワゴンをセットすると台無しになりかねないからです。
OSARAIとコトノバのワゴンは共通のMZ616で、もともと受注生産だったようですから、飛騨産業の正規取扱店で頼み込めば何とかならないもんなんでしょうか。
飛騨産業は問屋経由で入っていることが多いため、販売店、問屋次第で、対応が変わってくる可能性もあります。
そうは言っても、可能性はかなり低いでしょう。
現実的なところを考えると、デザインが似ているコブリナのワゴンTF616か、サイズが近いソフィオのワゴンME616を選ぶのが妥当かと思います。
いずれもOSARAIの素材がナラであることが前提ですけど、ナラを使っているメーカーはたくさんあるとは言え、産地、等級、塗装の色やツヤ、塗装方法などが異なるため、同じナラのワゴンをセットすれば良いというものではないのです。
質感としては、カンディハウスや起立木工あたりが近いかと思いますが、残念ながら現行モデルでOSARAIに合いそうなものはないと思います。
もともとのOSARAIのワゴンでは収納力が少ないというのも確かですが、このサイズは一般的には幅90cmのデスク用のサイズですので仕方ありません。
OSARAIのようにデスクの脚を内側に寄せればデザインが素敵に見えることは家具メーカーであればどこのメーカーでも知っていることなんですけど、椅子とワゴンを効率良く収めようと思ったら、デザイン性を犠牲にしてでもデスクの脚を目一杯外側に付けないといけなくなってしまうんですね。
そんなわけで、UPRIGHTやクレシェをセットしようと思えばなおさら、ワゴンの幅は目をつむるしかありません。
また、引出しは3段ではなく2段となりますが、上の段は深めの引出しなので、デスク本体の浅めの引出しと使い分けができて便利だと思います。
収納はやっぱり、量より質が大事です。
ちなみに、コブリナのワゴンとソフィオのワゴンは奥行が10cmも違いますが、引出し内寸はまったく同じです。
デスクとワゴンで奥行が合っていないと、収まりが良くなかったり、デスク横にワゴンを置いたときに奥行を揃えることができないといった問題はありますが、個人的にはコブリナのワゴンのほうが美人のご機嫌を損ねないんじゃないかなと思います^^
収納マン様
OSARAIのワゴンの件につきまして、アドバイスありがとうございました。
結局、コブリナのワゴン、UPRIGHTにしました。
また、デスクライトは浜本工芸C3763にしました。天板全面を照らしており、アームは動きやすく良いのですが、ライトをデスク天板に設置した場合、OSARAIのウォールラックと干渉し、かなり手前側から照らすことになってしまいました。現在、設置場所、ないしは、照明部のベストポジションがあるのか試行錯誤中です。
やまかわさま
ワゴン、チェア、それにデスクライトも一通り揃いましたか。
それは良かったです^^
でもデスクライトのアームが干渉するんですね~。
2016年度のカタログを見ると、クランプ金具はデスク天板の左側中央付近に取り付けて、アームがウォールラックの角のラインに沿うような感じになっています。
左側はちょっとはみ出す感じですね。
ベストポジションが見つかると良いですね♪