私はかねがね、学習机メーカーはもっとインターネットを活用すべきだと申し上げてきました。自社ホームページでの情報発信はもちろん、プレスリリースやSNSの活用を通じて、消費者にとってもっと身近な存在になったほうが良いと考えたからです。
メーカー直販を含むネット販売も重要です。地方では老舗の家具販売店はどんどん閉店していく一方で、ネットストアを利用する消費者はどんどん増えていく一方だからです。そのことはもちろんメーカーも分かっていたと思いますが、まだ市場が小さい一方で既存の得意先に睨まれる可能性があり、二の足を踏んでいたところが多かったと思います。
しかし、新型コロナウィルスの流行で事態は一変しました。メーカーも販売店も消費者も物理的に接触しがたい状況となったため、ネットの活用が急務になったのです。
そんな中、遅ればせながら浜本工芸も公式オンラインストアを開設しました。
浜本工芸が公式オンラインストアを開設

※浜本工芸 学習机HPスクリーンショット
先日、浜本工芸のホームページの学習机コンテンツがリニューアルされて2022年度バージョンになりました。浜本工芸の学習机の全ラインナップがデザイン、機能性、シチュエーションの3つの分類から検索できるようになるなど、とても見やすくなったと思います。2~3年前までパソコン用のホームページしかなかったことを考えると、劇的な進化です。
リニューアルに合わせて2022年度のデジタルカタログも公開されただけでなく、公式オンラインストアが開設されました。購入を希望するデスクをカートに入れると、shopify(ショッピファイ)のURLに遷移し、オンラインで浜本工芸の机などを購入することができます。
このシステムでは浜本工芸の関連会社に対して支払いをするようですが、果たして商品が浜本工芸の工場から送られてくるのか、各地の営業所から配達されるのか、同じく販売店から配送されるのか、窺い知ることができません。現状ではカタログ掲載商品が定価で販売されているだけのようですから、今後は何かしら消費者がメリットを感じられるようなことを打ち出してくるのかもしれないですね。期待したいところです。
東京ショールームがバーチャル対応
浜本工芸は他にもオンライン対応を進めています。今年の4月から、東京ショールームの中がGoogleインドアビューで見ることができるようになりました。
ぶっちゃけ、コイズミファニテックのオンラインショールームほど細部まで見られるわけではありませんが、カタログ写真だけでは窺い知れない全体の質感をバーチャルで体験することができます。
福岡ショールームがオープン
これまで浜本工芸のショールームは広島県より西にはなかったのですが、福岡ショールームが10月1日にオープンしました。福岡市東区多の津のFRCビル5階、フランスベッドのショールームと同じフロアです。
これで浜本工芸のショールームは札幌から福岡まで全国8ヶ所になりました(五反田アウトレット除く)。これだけ一気にショールームが整備されていくと、そのうち値上げに繋がりそうで怖いですね(苦笑)
そのほか、浜本工芸は最近インスタグラムの更新も頑張っていますし、時々プレスリリースも打っています。既にオンラインストアを開設している競合他社に比べると出遅れ感はあるものの、近年の進化は劇的だと思います。
これだけ手を打ったので、しばらくはちょっと一服という感じになるでしょうか。それとも、また矢継ぎ早に手を打ってくるのでしょうか。個人的には、ネットを活用して消費者のニーズを汲み取った公式オンラインストア限定モデルが登場したりすると面白いなーと思います。
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