私の妻は会社でお弁当を食べるときに、よくスープ春雨を食べます。スープ春雨をセットすると、お弁当にお茶だけよりもちょっと満足感があるじゃないですか。のど通りも良いし、特に冬は温まりますよね。
中でもお気に入りは、ダイショーの「5つの味のスープはるさめ10食入り」。価格はお手頃、しかも味が色々選べて、もちろん味も悪くありません。
今回紹介するのはダイショーではなく大商産業ですが、価格はお手頃、しかも色々選べて、もちろん品質も悪くないという点では、同じじゃないかと思います。
価格訴求で重要!大商産業(金次郎デスク)の学習机
コイズミファニテックやイトーキなどの大手メーカーに比べれば大商産業というのは非常にマイナーです。学習机の購入を検討している人でもその名前を知っている人はとても少ないと思います。
楽天市場などで見ていても大商産業と表示されているケースは稀で、多くは無名メーカーとして扱われているか、大商産業の学習机のブランド名である「金次郎デスク」と表示されていることが多いです。もしくは大商産業の組み替え式デスクの呼び名である「3Dデスク」と表記されています。
家具販売店の店頭でもメーカー名が表示されていることはまずありません。でも家具販売店にとってはある意味でコイズミファニテックやイトーキよりも重要なメーカーなんですね。
なぜなら、大手メーカーの学習机はやっぱり多くのお客さんにとって高価なので、それよりも安い価格帯も揃えておかないと「この店は値段が高い!」と思われかねないからです。大商産業の学習机はその価格帯を品揃えするうえで非常に重要な価格訴求モデルが充実しているのです。
なお、同価格帯での競合は、静和貿易(旧・静和YBJ)、三環ジャパン、リビンズ、ティ・アイ・アイ、くろがね工作所あたりとなります。
大商産業(金次郎デスク)の2018年度学習机
2018年度の大商産業の学習机のラインナップは、基本的には前年度を踏襲したかたちとなっています。これは大筋では前年度の戦略を見直す必要がないと判断したということでしょう。
一方で、2018年度は以下の2つの変化がありました。
- ユニットデスクが増えた
- 国産デスクが投入された
大商産業と言えばコイズミファニテックの学習机の傾向をトレースしていると感じるところが多々あって、組み替え式デスクである3Dデスクを全面的に展開していました。ところがコイズミファニテックが2016年度にスタディアップデスクを大量投入すると、大商産業も2017年度から奥行がコンパクトな学習机を投入し始めました。
正直これにはちょっと引きましたが(苦笑)、その方針は間違いではなかったようで、2018年度はさらに奥行がコンパクトなユニットデスクを増やしています。大商産業の中ではハイエンドのオーク無垢のデスクもセレクトタイプ&組み替え式デスクからユニットデスク1本に絞ってきていますし、より低価格のユニットデスク(TWO-100)も増やしています。
かと思えば、アルダー材のオイル仕上げの国産デスク(YKD-100)を1モデル投入してきています。シンプルなベーシックデスクながら、国産ですから大商産業の価格帯としてはハイエンドです。新入学児童が漸減し、市場が縮小する中で、量が捌けなくなったために、小ロットが可能な国産モデルの投入をトライしてみたという可能性もありますが、大商産業の地盤である九州は大川の生産力を活かしたと見ることもできるでしょう。
大商産業(金次郎デスク)の人気ランキング
ひょっとして本邦初公開なんじゃないかと思いますが、大商産業(金次郎デスク)の人気ランキングを紹介したいと思います。
これは実に興味深いですよ。ある意味、大手メーカーのランキングよりもリアルです。低価格帯は数がドバーッと出ますからね。頭でっかちになりがちな私の思考では考えも及ばない現実がそこにあります。
第1位 MWD-517A
これはどこにでもありそうな組み替え式デスクなんですが、売れる理由はよく分かります。いわば「ニトリキラー」なのです。
ニトリの「くみあわせですくデラックス」とほぼ同価格ながら、天板はMDF合板ではなくラバーウッド無垢ですからね。ワゴン天板は昇降式ではありませんが、2017年度から引出し2段目が深くなりました。おまけに引出しは全段フルスライドレールです。
第2位 LUR-517A
お次はコレ。個人的にはもう2万円頑張ってコイズミファニテックのデコプリを買ったほうが良いんじゃないかと思ってしまうんですが、世間はむしろ逆なんですかね。「こっちのほうが2万円も安くて良いじゃない!」ということなんだと思います。
第3位 SWD-517A
こちらは人気No.1のMWD-517Aのスペックをもう少し簡素にした感じのモデルです。「引出しはそんなに必要ないよね?」、「でも天然木は譲れない!」と考える人にはツボにハマるんでしょうか。
第4位 LPR-517A
こちらは人気No.2のLUR-517Aのベーシックデスク版ですね。大商産業の人気上位はいわゆるカラーデスクとデコプリっぽいデザインで占められていると言えるでしょう。なんだかちょっと分かりやすいですね(笑)
第5位 SDR-518
第5位のSDR-518は2018年度モデルのため、残念ながら写真がありません。幅115×奥行55cmのデスクで、上棚はバックパネル式。バックパネルはデスク奥または袖チェスト側面に取り付けられるというスタイルで、ユニットデスクに分類されるかと思います。
大商産業の人気ランキングでは上位を従来型の組み替え式デスクとベーシックデスクが占めることとなりましたが、ここでもやはり奥行がコンパクトな55cmのデスクがランキングに食い込み始めているわけですね。
ほかにも低価格のユニットデスクが人気を集めているという話ですし、この傾向は今後ますます強まっていくのではないかと考えられます。
いやはや、しっかりと市場にキャッチアップしている大商産業はさすがですね。
【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
こんにちは。参考になるブログいつもありがとうございます。初めてコメントします。
先日購入した我が家の机も金次郎デスクです。
実は当初は別メーカーの机を購入し、設置いただいたのですが、私が机の臭いで体調不良になり…販売店に相談の上、別のものに交換していただくことになりました。恐らく、化学物質過敏症気味で、接着剤等の揮発により体調に影響したと思われ、当初購入したMDF合板以外の素材で再検討しました。無垢材も予算が許せば選択肢も沢山ありましたが、予算に限りがあったため金次郎デスクのラバーウッドのものを選びました。幸いにもこちらは体調に問題が起こらず、無事、子供たちに使わせることが出来ています。
購入前にはこちらのブログを参考に机のデザイン(上棚の有無など)を比較検討してはおりましたが、まさか素材で体調に問題が出るとは…勉強不足でした。
ネガティブな情報も含まれてしまいましたが、私のように化学物質過敏な方は、ラバーウッドですが無垢で手頃な金次郎デスクはオススメだと思います。
ちゅうさま
はじめまして^^
へ~、そんなことがあったのですね!
机の臭いやホルムアルデヒドにより体調が悪くなったという話は国産家具でもあり得る話ですので、なかなか難しいところです。
いくらホルムアルデヒド放散量が少なくても気になり出すとどうしようもないということもあるのでしょう。
単純に天板がMDFからラバーウッドになったところで、実際には臭いやホルムアルデヒド放散量には大きな影響はないと思います。
天板は露出しているため、すぐに臭いやホルムアルデヒドは放散してしまうからです。
元々どちらのメーカーのものを購入されたか分かりませんが、おそらくはそれ以外の全体のほうの影響が大きかったのでしょう。
つまり、単純に天板の素材の違いという話ではなく、材質、接着剤、塗料など全体に渡って、金次郎デスクはちゃんと作られているということだと思います。
ともあれ、安心して使えるということはやはり大事ですね^^
はじめまして。
来年小学生になる娘に、こちらの記事の第二位の机を購入しました。
大商産業というメーカーを知らなかったのですが、店頭で原品限りで安くなっており、2回お店を下見して2回とも娘が『これがいい』と選んだのが、この机です。
展示してある原品なので少し汚れがあり、学習机を調べているうちに有名なメーカーがやはりいいかなと母親である私は考えていたので、娘が選んだときは『うーん』と少し悩んでしまいましたが、安さと娘の希望を優先して購入に至りました。
今月下旬に我が家に届く予定で、すごく楽しみなんですが、この机で本当に良かったのか…と迷いがあり、(使うのは娘ですし、もう購入済なので後戻りできませんが)、大商産業を検索してるとこちらのブログに辿り着きました。
結構良いことが書いてあったので安心しましたが、この机の選択は間違ってはいないでしょうか?
花さま
はじめまして^^
大商産業のLUR-517Aをお買い求めになられたということですね。
確かに大商産業という社名を一般の方でご存知の方は少ないと思います。
なので、ご不安を感じられるお気持ちも分かりますが、結論から言うと花さんのご判断は正解だったと思いますよ。
学習机の価格というのは主に、材質、生産地、販促費、サポートなどで決まります。
当然、価格が高い国産大手メーカーはいずれにも費用を掛けており、失敗するリスクはかなり低くなります。
逆に、価格が安いものは、いずれかのコストを下げることで安くしているので、様々なリスクが発生しやすくなります。
大商産業の場合は、お世辞にも高級な材料を使っているとは言えず、生産は海外でコストを抑え、カタログなどは一般には配布せず、サポートも限定的です。
しかし、大商産業は家具メーカーとして安いものを扱っているからテキトーにやっているとは思えません。
そのひとつが、生産国をきちんと表示していることが挙げられます。
意外に思われるかもしれませんが、学習机大手と言われるメーカーでも生産国をきちんと表示していないケースは多いのです。
その点、大商産業は消費者に対して誠実だと私は思います。
そもそも家具業界ではメーカー名すら表示していないものも結構あります。
あらゆる業種で、メーカー名が書かれていない商品などあり得るでしょうか?
しかし、現実にそれがまかり通っているのが家具業界です。
幸い、学習机ではメーカー名が表示されていないことはそれほど多くありません。
ですが、大商産業と同程度の価格帯ではしばしばあることです。
その点で、メーカーとしてきちんと対応する自覚があるというのは、消費者にとって大きな安心材料だと思います。
お金さえ払えば品質が高くて安心できるのは当たり前だと思います。
しかし、予算はある程度限られているわけですし、お嬢さんが選ばれたのなら、それはやはり親として最良の選択をされたということだと思います。
高級品であっても、メーカーや販売店のミスが起こることはあります。
低価格のものならなおさらそのリスクは高まりますが、展示品をご確認されているのであれば、あとは配送の段階でミスさえ起こらなければ、問題なく設置してもらえるはずです。
安心してお届けをお待ちいただければ良いのではないでしょうか?^^
ありがとうございます!
詳しく教えてくださり、とても参考になり安心しました。
しばらくは机は必要ないかなと思っていましたが、私が子どもの頃きちんとした学習机ではなく、友達が持っているような学習机を見て、『ああいうのが欲しいな。』という憧れがとてもありました。
娘には本人が気に入ったものをという思いもあり、大商産業が信頼できるメーカーだと分かり、娘がこの机を選んで良かったです。
学習机って奥が深いですね。
学習机が子どもにとっての自分だけの場所という収納マンさんの記事にも共感しました。
親子で机がやって来るのを楽しみに待ちたいと思います。
ありがとうございました!
花さま
私も学習机を持っておらず、ホームセンターで買ったスチールデスクで育ったクチですので、学習机と言うか、当時はライティングデスクに憧れました^^;
しかも、机が置かれていたのは物置の隅のわずか1畳弱のスペースです。
でも、自分の城が持てたことは、今となっては本当にありがたいことだったと思います。
ここだけは誰にも邪魔されないスペース…とは当時は思いませんでしたけど、実際そうだったんだなーと今更ながら気づかされます。
ともあれ、家具は縁ものです。
お嬢さんが選ばれたのがたまたま大商産業の学習机だったと言うこともできますが、やはりご縁があったのでしょう。
きっと、良い相棒になってくれるに違いありません。
届くのが本当に楽しみですね!
はじめまして。
突然のメッセージ失礼します。
娘の学習机の事でお聞きしたい事があり、ご相談させて頂きたいです。
今年1月に娘の学習机を購入しました。
娘が選んだのは大商産業さんの姫系コンパクトデスクです。
ネットで通常価格よりお安く購入致しました。
元々、軽いアレルギー体質の娘でしたが、日常生活は特に何か気をつける事もないほどでしたが、今年に入りアトピーのような湿疹が全身にできるようになりました。
今までも関節は時々ありましたが、すぐに治っていました。
ですが、全身にでた事はなく、3月に入ってもなかなか治りません。
食べ物など色々と原因を探しているうちに、机を部屋に設置後に湿疹がでるようになった気がします。
ただ、それが全てとは思っておりません。
もちろん、ストレスなど原因は他にもあるとは思います。
ただ、湿疹がでるようになった変化点の一つとして気になっております。
今思えば、寒い日に自分の部屋で暖房をつけると、声がかれたり、目が時々赤くなったりしていましたが、乾燥などのせいだと思っておりました。
咳や鼻水、喘息などはありません。
今は自分の部屋で暖房をつけなくなったのもあり、声枯れなどはなく、湿疹のみ続いています。
ホルムアルデヒド等、気になる事があり、大商産業さんに質問した所、購入したデスクは
デスクMDF材 F☆☆
塗料 F☆☆☆☆
との事でした。
暖房をつけると放散量が増えるともお聞きした事があります。
私自身、詳しくわかりませんが、
学習机にF☆☆が使われる事は一般的なのでしょうか?
長々と失礼致しました。
karinさま
はじめまして^^
お嬢様の症状、ご心配のことと思います。
先に結論から申しますと、学習机にF☆☆が使われることは一般的とまでは言えませんが、十分にあり得る話だと思われます。
ただ、ホルムアルデヒド放散量を明示していないメーカーもあるため、実態は明らかではありません。
一方で、天板がMDFのものでも表面は塗装で覆われています。
また、MDFはそれほど多く使用されていないはずです。
天板以外は引出しの前板と底板、棚板の一部くらいではないでしょうか。
私はもともと国産家具メーカーに勤めていましたが、それでも当時はホルムアルデヒド被害を訴えるクレームがありました。
もちろん基準値以下ですが、低ホルムアルデヒド素材を使っていてもホルムアルデヒドは少なからず放散されます。
一方で、ホルムアルデヒドは家具だけでなく様々な商品に使用されています。
また、おっしゃる通り暖房をつけたり、暑くなると放散しやすいことも事実です。
以上のことから、気になる場合は常に換気することを推奨します。
また、ホルムアルデヒドだけでなく、芳香剤や柔軟剤などの化学物質が影響している場合もありますから、そういったことも意識してみてください。
それでも改善されない場合は机を買い替えることも検討の余地があるかもしれませんが、個人的にはその価値は少ないと思います。
ほかの家具や住宅建材、日用品の多くにもホルムアルデヒドは含まれるため、相対的に学習机に含まれるホルムアルデヒドは微々たるものだからです。
ちなみに、私はたぶんホルムアルデヒドに過敏なほうです。
家具メーカーに勤め、販売店に滞在している時間も長かったからだと思います。
現在は自宅(新築)では問題ないものの、新装開店したばかりのショッピングモールに行くと目がショボショボしたりします。
また、うちの娘もアトピーで発疹が出ます。
芳香剤や柔軟剤などの化学物質は避けるべきなのですが、妻が言うことを聞きません(苦笑)
karinさんにおかれましては、お嬢様の健康を第一にいろいろ試してみてください^^
ご丁寧にありがとうございます。
買い替えも検討しておりましたが、祖父母からのプレゼントという事もあり、買い替えには消極的でした。
お返事を見て、少し気持ちが楽になりました。
子供がアレルギー体質とわかっ
た時から、芳香剤、柔軟剤などは市販のものは使わず、洗剤もマグネシウムにしてみたりと、なるべく化学物質を除去したり、食事も無添加のものにしたりなど気をつけてまいりました。
家は新築3年目で今までは問題過ごせており、机購入後のはじめての冬で暖房をつけて過ごしてから症状が悪化したのではと不安に思っておりました。
ですが、主人は考えすぎだとあまり机は気にしていません。
どなたかにお話しを聞けたらと思い、こちらに相談できてよかったです。
常に換気を意識して、娘が気にいった机を使い続けれたらと思います。
ありがとうございました。
karinさま
そうおっしゃっていただけて私もホッとしました。
家具の場合、引出しの中などに臭いがこもりやすく、ホルムアルデヒドではないのかと言われることが多々ありますが、実際は木材の臭いであることがほとんどです。
また、建材は大手メーカーの寡占市場である一方、家具メーカーは零細ばかりで、実際にいい加減なところが多く、疑われやすいのが現状でもあります。
決して大商産業の肩を持つわけではありませんが、ここは誠実な会社だという印象を得ています。
製造国を表示しないメーカーが多い中で、大商産業はちゃんと表示していますし、問い合わせに応じてホルムアルデヒド放散等級を教えてくれたというのも誠意ある対応だと思います。
実際、私が問い合わせても詳細は答えてくれない会社もありますからね。
ちなみに、ホルムアルデヒド吸着シートというものも市販されています。
実際の効果は私も正直よく分からないのですが、もしよろしければお試しください。
お嬢様の発疹が少しでも改善することを祈っております^^
相談させて頂き、助かりました。
心より感謝致します。
ありがとうございました。