お待たせしました!2016年度の学習机シーズンも終盤となりましたので、学習机評論家・収納マンが独断と偏見に基づいて選ぶ「ベスト・オブ・学習机2016」を発表したいと思います。
それにしても2016年度の学習机シーズンはスゴかったですね~。と言われても今年初めて学習机を購入された方は「どこが?」ってなもんでしょうけど、個人的にはもうホントに驚きの連続でした。
そのあたりも絡めながら、「ベスト・オブ・学習机2016」に選出された学習机を発表してまいりたいと思います。
なお2016年度は、話題性のあったものをピックアップしました。単純に良い机ということではありません。実際に皆様が購入された学習机こそ本当の「ベスト」です。
ニトリ&イトーキ・スタンダードデスク(GC-F72-L76WBC)
まずご紹介するのは、ニトリで販売されたイトーキの「スタンダードデスク(GC-F72-L76WBC)」。モノ自体は2015年度モデルのカモミール・ベーシックタイプですが、販売価格がスゴかった!
なんと税込69,899円!2015年度に買ってもせいぜい税込75,000円くらいだったわけです。2016年度はイトーキほか各社値上げしましたから、最低でも8万円くらいになるはずでした。それが約7万円。安い!まさに「おねだん異常、ニトリ」ですね!
しかし残念ながら、ニトリの学習机売場が本格的に展開する前に早々と売り切れてしまいました。これ、イトーキはどのように見ているのでしょう?
私は今後、学習机は組み替え式デスク一辺倒からベーシックデスクに先祖返りをすると考えています。なぜならそのほうがシンプルだし、パーツが少なくて本当の意味で無駄がないからです。
イトーキは「ニトリだから売れた」と考えるのでしょうか。それともこれを契機にベーシックタイプを復活させるのでしょうか。私としてはもちろん、後者に期待しております。
【関連】【2016学習机市場に激震】ニトリがイトーキ純正カモミール風デスクをタイムマシン価格で投入!
ヒカリサンデスク・Kコンパクト
先日ネタバレしてしまいましたが、ヒカリサンデスク(光製作所)の「Kコンパクト」。2016年度新作学習机で、バーチ突板のやさしい雰囲気、90cm幅がある、価格が少し手頃、組み替え式デスクにもユニットデスクにもなるということで、こういうのが意外と他にないことから選出しました。
2015年度は同社「PATINA(パティナ)」を選出しましたが、本当にヒカリサンデスクは完全復活した感じがしますね。でも光製作所の座椅子なんかは田舎の家具屋でも置いているのに、学習机を置いているところはほとんどありません。なぜ置かない!?結局のところ家具屋はしがらみが多くて、変化に鈍感で、家具が売れない理由ばかり列挙して、消費者のほうをまったく向いていないからでしょう。まさに自業自得とはこのことで、そうじゃないと言いたいならばヒカリサンデスクのKコンパクトを並べるべきだと思います。
実際のところ、私は実物を見ていません。見ていないものを「ベスト・オブ・学習机2016」に選出して良いものかと悩みました。しかし逆に見ていないからと言って選出しないのもどうかと考えて選出した次第です。
【関連】おしい!ヒカリサンデスクの「Kコンパクト」は素晴らしいのに取扱店舗が少なすぎる
コイズミファニテック・アルフ
最後は、コイズミファニテックの新シリーズ「スタディアップデスク」の顔とも言える「arf(アルフ)」です。
正直言って、未だにスタディアップデスクが良いものか悪いものなのかはよく分かりません。私の考えによれば、こんなに本の収納スペースばかり必要か、組み替えが大変すぎるのではないかと思う一方で、リビングダイニングに置くことを前提とすればこういう形もアリなのかと思うのです。つまるところ、買う人のニーズに合っているかどうか次第で良いものにも悪いものにもなり得るかと考えています。
そういった拡張性の部分については疑問符が残ったままなのですが、この質感でこのお値段、しかも素晴らしいデスクライト付きというのがかなり魅力的です。特にデスクライトについては「ベスト・オブ・デスクライト」に選ぼうかと思ったくらい、リビング学習に最適でしかも本格的な学習にも十分なものだと評価しています。
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以上、「ベスト・オブ・学習机2016」として3モデルを選出しました。カリモク家具の「Coordi(コーディ)」も選ぼうかと思ったんですけどね。あれはやっぱり戦略的商品で、最終的に選ぶべきデスクではないと考えました。また品質的にはイチオシの浜本工芸は、話題性がなかったというか、いい加減、消費者のほうを向いて開発しろよってことでスルーしました。
2016年度は本当に激動の学習机シーズンでしたが、なんだかどこのメーカーも販売店も空回りでしたね。ひょっとしたら私がいろんなことを言うもんだから少なからず市場に混乱を与えてしまっているのかもしれませんが(笑)、「ベスト・オブ・学習机2017」はノミネート作品が多すぎて困るような事態になることを願っています。
【コメント】 皆様からご質問・ご意見など
収納マン様
この春小2になる子どもの机を探していて、こちらのサイトに辿りつきました。とても参考になります。
現在カリモクのコーディとピュアナチュールで検討中ですが決めきれません。何かが引っかかるのですが、自分の中ではっきりしないのです。
こちらの記事にある「コーディは戦略的商品で、最終的に選ぶべきデスクではない」とのご意見をより詳しくお聞きしたいのです。どの点が「選ぶべきではない」とされたのでしょうか?
ご教示頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ばななさま
はじめまして^^
カリモク家具のコーディとピュアナチュールでご検討中ですね。
「何かが引っかかる」と申されましても、初見でそれをお察しするのは難しいんですが、以下の記事はお読みいただいたでしょうか?
【参考】おしい!と言うか確信犯!?カリモク家具の「コーディ」は低価格だけど引出しが使いにくい
もし引っ掛かるとしたらそれくらいですかね。
ファイルは大量に収まるけど引き出しユニットを付けても文房具は必要最小限にしなければならないというところです。
決してコーディが悪いということはないのですが、もしご予算が許すのであれば、ピュアナチュールを選んでいただいたほうが良いかと個人的には思います。