一時期は人気を集めた壁面収納家具も、最近はそれほどではなくなってしまいました。総じて価格が高いだけでなく、「隠す」よりも「魅せる」収納がトレンドになったからでしょう。中に何を収めたか忘れやすく、棚板の可動範囲が限られていて意外と使い勝手が悪いということがバレてきたからかもしれません。
それでも一定の需要がある壁面収納家具には、デスクを組み合わせられるものもあります。一般的にイメージされるのは下写真のようなものでしょう。
このタイプのデスクも扉を閉めればスッキリさせられることがウリですが、デスクとして使える状態にセットするのが手間になります。子供が指を挟む可能性もあるため、あまり学習用に最適とは言えません。
しかしながら最近は、セッティング不要なオープンタイプの壁面収納デスクも増えてきています。今回はベルメゾンから3つの商品をご紹介しましょう。
セットでかわいい!北欧調壁面デスク
まずはベルメゾンの「セットでかわいい!北欧調壁面デスク」。何がセットかと言うと、同じシリーズに「テレビ台にもなる壁面収納キャビネット」という商品があって、それに高さとデザインが揃うということだそうです。個人的には勉強や仕事などをしている横にテレビは要らないかなと思うのですが、壁面収納家具と言えばテレビ台が中心となることが多いですから一般的な組み合わせと言えるのかもしれません。
ともあれ、こちらの商品はホワイトが基調で、成型合板風の縁がアクセントになっており、リビングダイニングに置いても違和感のないデザイン。奥行は42cmで圧迫感を抑える一方で、別売のサイズオーダー可能な上置きをセットすれば天井いっぱいまでフルに収納することができます。
背板はマグネットボードになっている点もポイント高し。手元にはUSBポート付きの2口コンセント、足元にもシャッター付きの2口コンセントが設けられており、天板と側板にコード孔も用意されています。
一方で、国産とは言え税込103,680円という価格がネック。天然木を使っているならともかく、プリント化粧板でこの価格というのは普通はちょっと手が出ないですね(苦笑)
ウォルナット材の壁面本棚用連結デスクセット
お次は「ウォルナット材の壁面本棚用連結デスクセット」。こちらはウレタン樹脂塗装のウォルナット突板を使用した本格派です。オーク材のタイプもあります。
作っているのは壁面収納家具でお馴染みの高野木工(たかのもっこう)。福岡県筑後市の家具メーカーで、基本的には箱物家具がメインのイメージですが、実は学習椅子(セレスト)も扱っていたりします。高野木工の壁面収納家具は以前はちょっと野暮ったいものが多かったですけど、最近はオープンタイプに力を入れるようになり、洗練された印象です。
品質的には申し分ないのですが、やっぱり価格も立派です。89cm幅で税込44,000円となっているものの、これは棚板と天板等の価格で、側板などをセットすると同90,000円からとなってしまいます。ちなみに、高野木工楽天市場店で販売されている「GALLE(ガレ)」と同じ商品ではないかと思います。
頑丈デスク付き壁面シェルフ(イジボ)
最後にご紹介するのは「工具不要で組立簡単!頑丈デスク付き壁面シェルフ」。こちらもベルメゾン限定の商品というわけではなく、関家具の「ezbo(イジボ)」というシリーズです。
イジボはとてもユニークな構造で、2つ折りになった背板を開いてから側板を起こし、棚板などを側板に乗せるという仕組みです。側板は細いスチールなので単体で使うと消しゴムで字を消したときに揺れる可能性はありますが、2台以上のユニットを連結すれば安定して揺れはあまり気にならないはずです。なお、もっと天板が大きなユニットデスクタイプもあります。
組立設置が非常に簡単なので、リビングダイニングに気軽に置けるというところがナイスです。
以上、ベルメゾンから壁面収納タイプのデスクを3つ紹介しました。いずれも子供の学習用に最適とは言えないものの、リビングダイニングに置いても差し支えないインテリア性が魅力だと思います。
リビングダイニングに学習机は置きたくない、けれども収納スペースは必要、テーブルとは別に宿題をする場所があったほうが良いかもしれないなどと思う場合には、選択肢のひとつになるかもしれませんね。
関連記事



コメント 皆様からご質問・ご意見など