学習机シーズンに突入すると、「みんな学習机って買うものなの?」とか、「いったいどれくらいの価格のものを買えば良いの?」と思われる方が多いことでしょう。結論から言いますと、2016年度の予測としては学習机購入率は約64%、平均購入価格は約7.2万円の見込み(一般社団法人日本オフィス家具協会調査)となっています。
6割強しか学習机を買っていない?
年間を通じた学習机の購入率はここ数年だいたい65%くらいで微減の傾向です。2015年度は消費増税に伴う駆け込み需要の反動で少し下がりましたが、2016年度は例年並みに戻す見込みとなっています。
学習机の購入率が約64%ということは、10人に6~7人ということになります。実際に私の子供の友達を見ても、そんな感じかなーと感じています。ほとんどの子は持っているけど、持っていない子も珍しくはないという感じです。
ただ、学習机を買わなかったお宅はダイニングテーブルやリビングテーブルで勉強させているのかと言うと、全然そうは思いません。両親が使っていた学習机を使っている、元々あったパソコンデスクを使っている、イケアでテーブルを買った、お父さんが作ったなど、何だかんだで学習スペースを用意しているケースがほとんどのように感じます。要は学習机を買っていないからと言って、机を持っていないわけではないのです。
実際のところは、学習机を購入しようとすまいと、ダイニングテーブルやリビングテーブルで学習しているケースが多いです。また、宿題や勉強は学童保育や塾で済ませて、家ではほとんどする必要がないから、学習机の必要性が下がっているという現実もあります。それでも子供の居場所として学習机またはそれに類するものの必要性を感じている、もしくは新入学時の贈り物としての必要性を感じている親御さんが多いのだと私は思います。
学習スペース、収納スペースは考えておくべし!
そんなわけで、学習机を買うか買わないかで悩んでも、学習スペースまたは収納スペースについては考えておいたほうが良いと思います。「いかにも学習机」という感じがイヤなら、シンプルなテーブルでも良いでしょう。また、テーブルというか台よりもむしろ、収納スペースは必要でしょう。
勉強スペースはダイニングテーブルやリビングテーブルでも大丈夫です。食事前に消しゴムかすが飛び散っていたり、教科書やノートが邪魔になって、親子ともにちょっとストレスを溜めるだけのことです。むしろ問題は収納スペースで、「片づけなさい!」とガミガミ言う親ほど子供に十分な収納スペースを与えていない、もしくは「どういう状態が片づいた状態と言えるか」が示せていないという現実があります。
収納スペースと言っても、学習机メーカーなどが用意している「ランドセルラック」的なものは必要ありません。むしろあんなものは買わないほうが良いと個人的には思います。なぜならランドセルは6年間しか使わないからです。中学生になれば無用の長物です。
新たに購入するなら、無印良品のパイン材/オーク材/スチール/ステンレス・ユニットシェルフなどのオープンラックが良いです。最低45cm幅があればOKです。理想を言えば90cm幅くらいのものを置いて、下のほうには子供のモノを、上のほうには大人が使うモノを置くようにすれば、部屋がスッキリとまとまりますし、子供のモノの状態を親がいつでもチェックしやすくなります。また、オープンラックなら子供が使わなくなっても他の場所で使うことができて合理的です。
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それでもやっぱり学習スペースはあったほうが良い
先ほども説明した通り、ダイニングテーブルやリビングテーブルで勉強をするというのは、それ自体は決して悪いことではないですが、毎日のこととなると親子ともにストレスが溜まります。もちろんメリットも多いのですが、デメリットがないわけではないのです。
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少なくともこの記事を読まれるような方は、まったく学習机に興味がないわけではないはずです。入学直前のギリギリになってから、もしくは入学直後の慌ただしい中で、「やっぱり買ったほうが良かったかな?」と考えるよりは、今から購入する前提で考えておいたほうが良いでしょう。
簡単なデスクであれば、2万円も出せば購入できます。ですが細かい文房具などを収めることを考えればやはり引出しはあったほうが良いでしょう。そうするとどうしても3万円以上になりますが、そのレベルでは果たして小学校6年間も持つかどうか怪しいものが多いです。無印良品のオーク材デスクもそのレベルです。
小学校6年+中学校3年+高校3年=合計12年耐え得るものとなれば、基本的には平均購入価格である約7.2万円以上のものを考えたほうが良いでしょう。この平均購入価格7.2万円というのは椅子は含みません。また、3万円から12万円のちょうど半分くらいということでもありません。5万円くらいの多数と10万円以上の相当数の平均です。現在の学習机市場は5万円前後と10万円以上で完全に二極化してしまっているのです。ちなみに学習机の購入率は微減傾向ですが、平均単価はコンスタントに上がっています。
悪いことは言いません。せっかくの御入学の贈り物です。つまらないトラブルに巻き込まれたり、途中で壊れて使いにくくなるくらいなら、最初からそれなりのものを買っておいたほうが良いです。スマホや家電と違って、家具は初期不良があったとか途中で壊れたからと言って、簡単に入れ替えられるものではありません。
オープンラックは安物でも良いので、学習机はしっかりとしたものを購入するようにしましょう。予算がネックであればスチールデスクでもOKです。スチールデスクは最高にコストパフォーマンスが良いです。あれは本当に素晴らしい(笑)
しかし木製デスクでスチールデスク同等のパフォーマンスを得ようとすれば10万円は覚悟してください。2万円のママチャリだって木材で同じようなものを作ろうと思ったら、どう考えたって10万円以上になるでしょう?ランドセルだって5~6万円はするんです。コストを考えれば10万円以上の学習机も全然高くない…と、正直、私は思ってるんですが…。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
収納マンさん、こんばんは〜
私も学習机が大好きです。
我が家は狭いマンション暮らしで、1人1部屋もたせてあげれませんが、
居場所としてカリモクのボナシェルタを2人の子どもにプレゼントしました。こどもたちは、机で勉強もしますが、折り紙を折ったり、工作をしたり、創作活動を大いに楽しんでいます。
おかげでお姉ちゃんは「木」が大好きになったみたいです。この机はオーク、この積み木はブナ、この家具はウォールナット、と教えています。素材の違いがわかるように、成長してくれたので嬉しいです。机は将来不要になってしまうかもしれませんが、いい思い出をプレゼントしてあげれたと(自己)満足しています。我が家にもう1人いるので、この子の机をまた選ぶのが楽しみです。無垢材で曲線の入った美しいデザインのピュアナチュールもいいし、アレフやコファーノの新作デスクもいいし、引き出しなど、品質が最高の浜本工芸の机にも憧れます。子どもが一番喜ぶのはカモミールかなと想像もします。
悩みましたが、椅子はクレシェを頼みました。届くのが楽しみです!この椅子ならお客さんが来たときに、ダイニングテーブルの椅子に追加してもいいかな?と。あとは、デスクライトだけになりました。
事務員ママさま
おおっ!椅子はクレシェにされたんですね♪
決してハイブリッドチェアが悪いというわけじゃないですけど、やっぱりボナシェルタにはクレシェがよく似合います^^
それこそ木の風合いがよく合いますし、シンプルな机がグッと引き立ちます。
お嬢様はきっと「違いが分かる女」に育っていますね~^^
なかなか、オークとブナとウォールナットの違いが分かる子供なんていませんよ~。
お嬢様方はすごく幸せです。事務員ママさんがとても素敵なお母さんだからです。
事務員ママさんだけでなく、このブログを訪問してくださった全てのお母さん・お父さんみんな素晴らしいです。そしてそのお子様方もみな幸せ者です。
事務員ママさんのお話は、きっと多くの方の参考になると思います。
たかが学習机ですが、やっぱりそれは単なる勉強のための道具ではないと思います。
私は両親にホームセンターでスチールデスクを買ってもらい、それを物置の隅に置いてもらいました。
別に両親にたいそうな思いはなかったともいますし、私も別に特別な存在だとは思っていませんでした。
けれどもその存在は、思った以上に大きかったのだと今更ながら気づかされます。
つまるところ学習机の大切さって言葉にしようとするととても陳腐なものになってしまいますが、事務員ママさんの経験された事実は読む人にとって、スッと入っていくような感じがします。
本当にあとはデスクライトだけですね~。
既に意中のお相手は決まっておられると思いますが、それが決まっちゃうと一段落しちゃうし、やっぱり楽しみはまだとっておきたいというところでしょうか?^^