先日の堀田木工所の学習机デジタルカタログ公開を以って、ようやく主要学習机メーカーの全容が分かってまいりました。そこで今回は、学習机メーカー主要11社の2016年度デスクについて、わたくし収納マンが寸評を述べたいと思います(以下、順不同です)。
コイズミファニテック
2016年度のコイズミファニテックは従来の子供部屋主体の設計思想を持つステップアップデスクに加え、リビング学習に主軸を置くスタディアップデスクを大量に投入しました。現在のところスタディアップデスクは上々の滑り出しということなんですが、実際のところはどうなんでしょう?売場占有率から言って、大コケはないと思われますが。むしろ2016年度の学習机商戦の盛り上がり次第でしょう。
現状、私としましてはスタディアップデスクが良いものかそうでないかについては、正直に言って判断が付いておりません。購入者のニーズ次第ではないでしょうか。たとえばオルレアのデザインが気に入って、「スタディアップデスクとステップアップデスクのどちらのほうが良いかな?」と悩めるのはとても良いことだと思います。
なおデスクライトについてはまだ精査できておりませんが、新作ECL-611/612を含むラインナップ全体も考慮すれば2016年度もLEDデスクライトはコイズミファニテックが最強ということで間違いないでしょう。
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イトーキ
2016年度のイトーキはやはり新型デスクのコファーノ(上写真)に注目です。やはりイトーキが「収納」の何たるかを一番よく理解しており、コファーノはその集大成と言える傑作です。ただ、売場で見ると、コイズミファニテックのスタディアップデスク群に押されてコファーノがパッとしません。その良さにどれほどの方が気づいてくれるか、ちょっと心配です。
イトーキは昔から真面目すぎて地味なんです。でもぶっちゃけ、引出しのスライドレールはコイズミファニテックよりもスムーズです。引出しの収納量も多く、お片付けトレーも使いやすいです。LEDデスクライトもラインアップではコイズミファニテックには負けますが、それぞれ単品では実力は決して劣りません。
デザイン面でも、イトーキが業界をけん引していると言えます。そういう面も含めて、イトーキの学習机は玄人好みです。
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カリモク家具
先日もカリモク家具の2016年度デスク人気ランキングを紹介したところなので、改めてお伝えしたいことがないんですが(苦笑)、まあ総合家具メーカー最大手の学習机とあって、どこに置いても違和感なく収まります。「いかにも学習机」という感じが全然しなくて、品質的にも申し分ないです。
そこにさらに新型デスクのコーディ(上写真)の投入です。ちょっと値引きしてもらえば10万円を切るというお手頃価格。国産、カリモク家具というブランドで、この価格。欲しくないって言ったらそりゃあ絶対ウソでしょう。
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浜本工芸
ベーシックデスクを作らせたら浜本工芸に敵うメーカーはありません。子供が真面目に集中して学習できる環境を本気で考え、最良の贈り物をしようと考えるなら、学習机は浜本工芸を選ぶべきだと私は思います。それほど浜本工芸の学習机は道具として洗練されており、コストパフォーマンスが高いです。
しかしながらこのメーカーは本当に、近年は他社のパクリばかりやっています。人気1位のNo.07デスク(上写真)はカリモク家具のピュアナチュール、2位のNo.16デスクはベネッセ&カリモク家具の学びデスクのオマージュです。学習椅子のデザインで某社からクレームが入ったこともあります。一方で自社オリジナルのヒットは皆無。そんなことをやっているからブランド力が低下していると分かっていないのでしょうか?
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くろがね工作所
くろがね工作所、パッとしませんね~。頑張って欲しいんですけどねー。正直、「安くなったら検討したい」というのが率直なところでしょうか。
決して、くろがね工作所は筋は悪くないんですよ。ですがもともと強みのあったカラーデスクでは劣勢、キャラクターデスクという時代でもない。天然木やリビング学習といった表面的なところは何とかついて行っている感じですけど、コイズミファニテックやイトーキと比べるとどうしても機能面でも品質面でも見劣りがします。
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ヒカリサンデスク(光製作所)
2015年度からヒカリサンデスク(光製作所)はグッとデザインが良くなりました。品質は中国製なのでイマイチのところはありますけど、手頃な価格帯のベーシックデスクとしてはオススメしやすいです。
2016年度の新型デスクのKコンパクトもデザインが良いです。デザインだけでなく、90cm幅もある、家具メーカーのシンプルな組み替えデスクという路線も良いと思います。
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オカムラ(岡村製作所)
オカムラ(岡村製作所)の何が良くないって言ったら、基本的に引出しが白塗りのファルカタ(洋桐)で、天板も多くがMDF合板のダイレクトプリントで、それなのに価格が安くないってことです。2016年度は天然木のラインナップが増え、状況は改善に向かっているのかなーと思いますが、残念ながら売場でほとんど見かけなくなってしまいました。今年はまだ出足が遅かっただけなのかもしれませんが。
でも2015年末発売予定のラポールはちょっと興味があります。全然学習机らしくないんですが、そこがまた良いです。
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飛騨産業
2016年度の飛騨産業の学習机は2015年度と何も変わっていません。ですがそういう姿勢が良いです。
品質的には浜本工芸と甲乙つけがたいところがあります。ワゴンの側板の貼りなどはむしろ浜本工芸よりも上でしょう。ですが学習机としての機能性という面では正直言ってノウハウ不足。というか、飛騨産業はもともとそういうものを目指していないようです。それがまた飛騨産業の良いところです。
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堀田木工所
イオンのプレミアムデスク(上写真)と言えば堀田木工所。家具店でシェアを落とし、イオンで「高級品」扱いとは、随分と落ち目のように思われるかもしれませんが、堀田木工所はアルダー材の自然塗装デスクのパイオニアと言えます。いまの杉工場やキシルなどがあるのも堀田木工所のおかげと言っても過言ではないでしょう。
自ら開拓した市場が新参者に食い荒らされた現在、そろそろウレタン塗装で本当のプレミアムデスクを作っても良いのでは?堀田木工所にはそのための技術と設備があると思うんですが。
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大塚家具製造販売
大塚家具製造販売…IDC大塚家具じゃないですよ。大塚製薬や大塚食品の大塚グループです。あまりお目に掛かれないですが、2016年度のダークホースと見ています。
2016年度の大塚家具製造販売の新作学習机はセラウッド塗装を施していることが大きな特徴です。簡単に言うと塗装面が強い。もともと大塚家具製造販売の学習机は中国製ながら価格の割りに頑丈で良かったんですが、近年は自然塗装なんかに手を出しちゃって迷走してました。そこから大逆転を狙うセラウッド塗装です。他社はまだどこも採用していません。学習机の天板に耐熱性なんて必要なのかと言われればそれまでですが、注目です。
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杉工場
個人的には杉工場の学習机のデザインは好きです。シンプルで良いです。ただ、作れるもんならウレタン塗装の学習机も作って欲しいです。そうしたらきっと私の評価がグッと上がることでしょう。
無印良品のオーク材ユニットシェルフにバッチリ合う学習机を杉工場が作ってくれたら、もっと言えばオーク材ユニットシェルフをウレタン塗装で作ってくれたら、もうサイコーですね!
コメント 皆様からご質問・ご意見など
収納マン様
初めてコメント投稿いたします。
子供の好みで濃いブラウン色、私の好みでいかにも学習机っぽくないデザインのもの、あとは予算との兼ね合いでコイズミのビーノかカリモクのコーディに候補が絞られました。
ビーノだと90cm+サイドチェストで十分な幅をとる予定で、コーディだと引き出しを追加する予定です。この組み合わせで15000円ほどコーディの方が高いのですが、いまいち決めきれずにいます。
コーディは好きなデザインで15000円の差は気にならないのですが、子供の使いやすさは学習机メーカーが出しているビーノに軍配が上がるのかな…と思うと親の好みでコーディにしていいものかと迷っています。
この2つなら収納マン様ならどちらを選ばれますか?
参考にさせていただきたいのでぜひご意見ください。よろしくお願い申し上げます。
つば苦労さま
はじめまして^^
ひょっとして、つば苦労さんはスワローズのファンですか?
日本シリーズ、頑張って優勝して欲しいですね~♪
さてさてビーノかコーディか。しかも1.5万円差。悩ましいですね~。
あくまで私個人の好みで申しますと、コーディを選びます。
理由はやはり国産ゆえの品質の高さと安心感です。
あとは脚形状、足元棚がコーディを選ぶメリットでしょうか。
ただしコーディはオプションの引き出しユニットを取り付けても浅い引出しが少ないのが悩ましいところです。
文房具の量はかなり絞り込む必要があり、大人ならともかく、子供にはちょっと扱いづらいところがあります。
つば苦労さんがしっかりとサポートしてあげることが望まれるでしょう。
個人的な好みで恐縮ですが、ご参考になれば幸いです^^
収納マン様
さっそくのお返事ありがとうございます。
コーディは足元の棚があるのはいいのですが、あの棚は有効利用できるものでしょうか?
というのも私自身がものぐさなもので、かがんで机の下にあるものを取り出して使ってまた机の下にもぐって片付ける…かと思うと面倒でそのへんに出しっ放しにしそうな感じです(汗)
ましてや子供がそんな丁寧に片付けるとは思わず…
そしてそうなんです、引き出しの少なさが気になっています。オプションをつけてもビーノの半分しかなく、ペン置き場はあるにはあるのですが一度引き出しを開けてからもう一度引き出すという手間を考えると地味に嫌になってきはしないかと…
とはいえ、カリモクの国産学習机があの値段というのは本当に安いと思いますね。
ただビーノの方も収納マン様が褒めていらっしゃったのでもう少し悩む日が続きそうです。
実は先日大阪のショールームへ行ってきたのですが、とあるブログを見てと言うと「…収納マンさんの?」とすぐ反応がありました(笑)机はどちらを選ぶかまだ未定ですが、照明はコイズミさんで決まりですね!
つば苦労さま
確かに足元棚っていうのは使いにくいですよね。子供がそこに脚を掛けて壊してしまう可能性もありますし。
足元棚はあくまでも普段読まないような本を置く場所です。でも普段読まない本を置くための場所が不必要かというと、そうとも限りません。逆に普段からよく使う本なんて一握りだからです。
ですから足元棚には、誰かにもらった本やマンガなどを置くのに適していると言えます。
普段使うような教科書を置くには適しません。
引出しについては確かに浅い引出しがせめて2杯あれば良いのです。欲を言えば3杯。ビーノ本体+サイドチェストのように5杯(本体2杯+袖3杯)も要らないとは思うのですが。
コーディが難しいところはまさしくそこです。
やはりそれがためにコーディよりもスパイオキッズのほうが売れてるんじゃないかと思いますが…。
それはそうと、コイズミファニテックのショールームも行かれたのですね!しかも「ブログ」で私のことと分かっていただけるとは^^;
そんな会話が成り立つようになると、私もあつかましくコイズミファニテックのショールームに足を運びやすいです^^ありがとうございます。
収納マン様
重ねて引き出しについてお聞かせください。
ビーノだとサイドチェストの引き出しが4杯で、うち深い引き出しは1杯。
コーディだと備え付けワゴンの引き出しが2杯しかありませんが、その両方ともがA4ファイルがすっぽり入る深いサイズです。
素人考えですと深い引き出しがたくさんある方が使いやすそうに思えるのですが、浅い引き出しがたくさんで深い引き出しが1つなのと深い引き出しが2つ(と正面に浅い引き出し1つ)なのとだとどちらが使いやすいものでしょうか?
正直、浅い引き出しの使い方が想像できません。文房具入れはそんなにたくさんいらないでしょうし…
自分が子供のときどうしていたかなんてもう忘却の彼方です。
お返事お待ちしております。よろしくお願い申し上げます。
つば苦労さま
先ほどの返信と若干重複するところがありますが、まず深い引出しが使いやすいかどうかは人それぞれと言えます。
特にリビング学習をする場合は、棚を置かない場合があるので、そうすると深い引出しは便利だと思います。
また、親御さんが事務職で、事務机の深い引出しにファイルなどを収納している場合は、その使い方のイメージがしやすいと思います。
一方で本などは書棚に置いたほうが使いやすいと感じている人の場合は、深い引出しに本を立てて収納するのは使いにくいと感じることでしょう。
その点で、コーディの深い引出しが2杯というのは、判断が分かれるところだと思いますし、リビング学習を前提とするならば、オススメしやすいと言えます。
浅い引出しは、あまりたくさんあると、ともすれば同じようなモノを分散して収納しがちです。
ですから多ければ多いほど良いとは思えません。2~3杯が理想的だと思います。
個人的には、イトーキの袖リフティング式でない袖ワゴンや、浜本工芸の移動袖のように、浅・中深・深の3パターンがあることが一番望ましいと考えています。
詳しいアドバイスありがとうございます。
引き出しはビーノだと多すぎ、コーディだと少なすぎ…うーん。
机は子供部屋に置く予定で、実際の勉強はどこでするかはまだわかりません。
ランドセルラックは収納マン様もおっしゃっていた通り使用期間限定の上に値段の割になんだか安っぽそうなので買うつもりはありませんが、横に棚板がずらっと並んで科目別になっているのは使いやすそうだと思うので、似たようなのをDIYするかトレーなどを使って工夫するかして用意しようと思っています。
また、IKEAのエクスペディートを持っていてとりあえずそれを子供部屋に置くので多少の本棚とおもちゃや宝物置き場はあります。
また、高学年になれば塾通いでプリントやファイルが増えることが予想されます。
こんな環境なのですが、引き出しの使いやすさという視点で見ればどちらでしょうか…
これだけ頭を悩ませて、子供に「こっち!」と適当に選ばれる可能性もなきにしもあらずですが(笑)
どちらかというとビーノは男子、コーディは女子っぽい感じがしますね。特にランドセルかけの部分とかが。
つば苦労さま
なるほどなるほど。IKEAのエクスペディートをお持ちでしたら、同じくイケアのカラックスのインサート引き出しを取り付けることができるようです。
私は試したことがないので確実とは言えませんが、これなら中くらいの深さの引出しを確保することはできそうです。
あとは無印良品の「ポリプロピレンケース・引出式・浅型」を置くとか、レターケースを置くというのも方法かと思います。
もちろん、デスクとの距離次第ではありますが。
基本的に私は学習机を選ぶ際に引出しを非常に重要視していますが、それは引出しを後で買い足すことが難しいからです。
気が付いたときには棚ばかり増やしてしまって置く場所がないとか、ちゃんとした木製チェストを購入しようとするとそれなりのお値段になってしまうとか、そういうことがあるからです。
なので、机のすぐ近くに引出しが用意できるなら、机自体に引出しが少なくても問題はないと考えています。
プリント類をIKEAのエクスペディートに収める場合は、仕切板を設けるよりも、ナカバヤシのキャパティ・ファイルボックスの開口部を手前に向けて使うのが良いです。
見た目はTJENAマガジンファイルやKVISSLEレタートレイを使うほうがカッコイイんですけど、使い勝手は非常に悪いです。
プリントはそのままではなく、基本は2穴ファイルに、種類によってはジッパーファイルやバインダーファイルに綴じるのが良いでしょう。
以上を踏まえまして、机の周りで他に引出しを担保できない場合は、使い勝手の面からビーノを選んだほうが無難かと思います。
収納マン様
いろいろな角度からのアドバイス本当にありがとうございます。
読み進めるにつれてまた新たな疑問が生じましたので何度も申し訳ありませんが質問させてください。
①プリント収納のことなのですが、よくある通販のランドセルラックにたくさんのオープン引き出しのような棚がついていて、そういうのが使いやすそうだと思って似たようなのをカラボでも使ってDIYするか、エクスペディートに細工を施すか、あるいはまさにIKEAのKVISSLEレタートレイを使うか、とKVISSLEレタートレイが候補に入っていたのです。
学校の教科書やノートを科目別にまとめてそういうところに入れておけば中身もわかりやすくて忘れ物も減るのかなと思っていたのですが、KVISSLEレタートレイはどうして使いにくいのでしょうか?また、そういう収納は小学生に効果的ですか?
②学校の教科書ノート類は基本的にそういう↑ところにまとめようと思っています。
先を見据えて考えているのが高学年になってからの塾通いで、これはもう膨大なファイルやノートの量が予想されます。そのときに浅型引き出しの数を犠牲にしてでも深型引き出しが2つあった方がいいのか、あるいは普通は1段なんだからそれで十分なのか…
成長に応じて書棚やオープンラックを購入する予定ではいます。子供部屋は机を置いてもまだ少しそれらを置く余裕があります。
③コーディの上段引き出しにあるスライドトレーって収納マン様の目から見て使い勝手はいかがでしょうか?
また、そこにペントレーを置くのとオプションの引き出しにペントレーを置くのとではどちらがおすすめでしょうか?
以上またたくさん申し訳ありません。ずっとああでもないこうでもないと考えていますが、考えるのも楽しいという面もありますね(笑)
お時間のあるときにお返事よろしくお願い申し上げます。
つば苦労さま
①IKEAのKVISSLEレタートレイや一般的なレターケース、もしくはトレイ式の棚を使う場合、どの段に何を置き、どのくらいの頻度でどう処理するかを明確に決めておく必要があります。
事務職の方が、各種書類のフォーマットをそこに保管したり、処理過程別に管理するのには向いていますが、小学生にその作業を求めると、ちょっと難しいということのほうが多いのではないかと思います。
もちろん、できる子もいるとは思いますが…。
また、そういった収納方法で「忘れ物を減らす」という目的を達成するのは難しいと思います。
理由は、パッと見て目につかない、溜まっていく一方になりがち、重要度に応じて適宜処理していく必要があるからです。
常にデスクに向かって座っている人でない限り、まずこの方法が合う人はいないでしょう。
②様々な考え方があるようですが、私はプリントは引出しに収納するのに適していないと思います。また、トレイ式の棚に収納するのも妥当とは考えていません。プリントは2穴ファイルに綴じて、書棚や深引出しに立てて収納するのが一番だと考えています。
一方で、「かげやまデスク」でお馴染み(?)の陰山先生は、書類は棚に積み重ねるのが良いと考えておられるようです。
これはもちろん、陰山先生のやり方が間違っているというわけではありません。一方で私も譲るつもりはありません。
基本的に、勉強の進め方が違うんだと思います。
私自身の経験で言うと、プリントは一度やったらそれっきりのもの。一旦は見直しをして、ファイルに綴じますが、それ以降はほとんど見直す機会がなく、だいたい1つ進級すると捨てていっておりました。
一方で陰山流はおそらく、何度もプリントを見直したり、同時進行で各教科を進めていく方法ではないかと思われます。
全てのプリントを積み重ねて保管していくことは物理的に無理ですし、各部署に回覧するわけでもないのに数段に分けて保管する理由が他に見当たらないからです。
ただいずれにしても言えることは…これは「収納の鉄則」ですが…「分ける」という作業を几帳面にやればやるほど取り出しが容易になる一方で、それを維持管理するには膨大なエネルギーが必要になります。
収納は最初に形を作れば良いだけではなく、それを維持管理できることがとても大切です。
自分に合った方法、手間対効果がもっとも合理的だと考えられる方法を取る必要があるのです。
③コーディの上段引出上のトレー、あれは本当にタブレット端末を置くくらいしか使い道がないですね(苦笑)
もちろんペンを収めることはできますが、上段引出しを開けて、トレーを出してと二度手間ですので、使い勝手は非常に悪いです。
そんなわけで普段使うペン類はオプションの引き出しへ、上段引出し上のトレーはないものと考えるのが妥当ではないでしょうか。
以上、ちょっと説明が小難しくなってしまいましたが、ニュアンスだけでも伝われば幸いです^^;
収納マン様
各項目ごとに詳しいお返事本当にありがとうございます。とても参考になります。
そういえばかげやまデスクは一番最初にネットで見てよさそう!と第一候補にしていたのを思い出しました。
実物を見て、この値段でこの質感か…と思ってやめたんですが。
でも影響は少し残っていて、自然と奥行きが広すぎず幅は十分取れるものを探していました(笑)
それで、今日また家具屋さんに行って店員さんの話も聞き、収納マン様のアドバイス(特に引き出し部分)も参考にした結果、多分机はビーノシリーズになりそうです。もういろんな家具屋さんに8回くらい足を運んでいると思いますが、収納マン様のおかげでようやく決まりそうです。
あと15000円出せばカリモクの国産…と思うと未練がないわけではないのですが(笑)、ランドセルフックや引き出しなどやっぱり学習机メーカーの方が使い勝手は考えられているのかなあと思いました。ランドセルフックはこちらのブログでべた褒めされていらっしゃいましたね。
スパイオキッズも値段があまり変わらないと一瞬心が動いたのですが、結局スパイオキッズも引き出しは合計3段しかないんですよね。脚の形も特徴がありませんし、それならリーズナブルなビーノで十分かなと。
ビーノにすると机+サイドチェストで引き出しは合計6つになって多すぎるのですが、少なすぎるよりは多すぎる方が後から活用のしようもあるかと…
その他の収納については机を配置してから追い追いまた考えていきます。
品質やデザインはカリモクの方が上でしょうが、ビーノも収納マン様が褒めていらっしゃったので安心して選べます。
今度ショールームに行かれた際には収納マンブログのおかげで確実にひとりビーノに決めて、照明もコイズミにしたお客さんがいますよとアピールしていただいてけっこうです(笑)
つば苦労さま
ビーノで決まりましたか!ナイスですね^^
最近は価格を下げたり見た目を良くするために引出しを減らす傾向があり、私もちょっと認識を改めないといけないのかなと思っていたところなので、つば苦労さんのご決断は心強いです。
コイズミファニテックのランドセルラックは本当に素晴らしいです。小さなフックひとつ付いていても重いランドセルを子供が一人で掛けるのはできないわけではないですが、それが大変な作業だと思うと、結局ランドセルは出しっぱなしになっちゃいますから。
ビーノに照明もコイズミファニテックで、もう椅子も決まりましたか?学習机選びももう大詰めですね♪
収納マン様
最初収納マン様が国産ゆえにコーディとおっしゃったのでかなり揺れ動いたのですが、親の好みを反映した上で一番大事なのは子供にとっての使いやすさだと思ったので結局ビーノに決まりました。
10月から机を選び始め、何がなんだかわからない状態でいろいろ調べてこのサイトにたどり着き、学習机選びのポイントを学ばせていただきました。ありがとうございます。
収納マン様が引き出し!引き出し!とおっしゃっていたのでその部分を重要視しました。最初はIKEAのミッケでもいいじゃないかと思っていたのですが、ここを見ていなければもっと最終候補まで残ったかもしれませんし、もしかしたら見た目だけで買っていたかもしれません。前のマグネット板は便利そうだし子供が絶対喜ぶでしょうからね。
IKEAを買って年頃になったら買い替えるという選択肢もありますが、そうすると結局最初からいいものを買ったのと金額が変わらないと思いますし何より面倒なので、やはり最初から長期使用を視野に入れて買うのが一番楽だと思いました。
子供だからこそいいものを、本物を養う目をとかいう風潮は嫌いなのですが、長期使用に耐えうるものは結局一定以上の品質があるものだというのが今回よくわかりました。
ビーノシリーズは使いやすさと見た目と価格とがバランスのとれたいいものだと感じました。国産ではないということでそのあたりで少し価格がお手頃になっているのでしょうか?
ライトは幅の広いECL-359にして(他のおすすめがあったら教えてください)椅子もビーノチェアにします。実はショールームへ足を運んだのは、4ステップチェアとビーノチェアの違いを見比べるためで、焦げ茶色のビーノデスクの前に2つを置いてみるとラバーウッドの4ステップチェアは見た目のっぺりしていて、ビーノチェアは素材違いとはいえやはり統一感のある質感になっていました。さらに座面の広さもだいぶ違うことがわかって行ってよかったと思います。
今回ビーノにする決め手となった引き出しですが、収納マン様がブログで書いていらっしゃらなければ素人はそこまで気がつかなかったと思います。
おっしゃるように大手家具メーカーが「価格を下げるため」「見た目をよくするため」に引き出しを削る傾向があるのであれば、それは子供の使い勝手を第一に考えていないということではないでしょうか。親が買い与えるものですから、ある程度親の好みは反映されて当然ですが国産のおしゃれな学習机がこの値段なら!と思って親が飛びついたら実際使う子供は使いにくい、というのは本末転倒だと思っています。ゆえに私も時間をかけてじっくり考えました。
また、最初のセットを安くしてオプションを増やすというのも結局は親がケチってしまえば子供は引き出しの少ない使いにくい机を使わざるを得ず、それは本当に子供のためなのかなあと感じたりもします。
個人的な意見ではありますが、学習机は各家庭の事情を反映させた上で、最後はやはり子供にとっての使いやすさを優先するのがいいと思っておりますので、収納マン様がこれまで積み重ねてこられたノウハウに基づいて「引き出しはないよりあった方がいい」という信念をお持ちであれば、大手メーカーが引き出しの少ない机を量産しようともそこはブレずに堂々となさっていればいいと思います。
最後の方なんだか偉そうになってしまって申し訳ありません(汗)ですが、本当にそう思います。
長々となりましたが、今回はいろいろご相談にのってくださり本当にありがとうございました。自信を持ってうちにとって一番いいと言える机を選ぶことができましたのも収納マン様のおかげです。
引き続きブログは楽しく拝読いたします。
収納マン様
ようやく机選びが落ち着いたと思ったら今度は椅子選びで迷いが出てきてしまったのでまた質問させてください。
ビーノチェアでほぼ決まっていたのですが、椅子の組み立てくらいならできるだろうと家具屋さんより安い通販サイトなどを見ていたら、足置きの高さ調節が2段じゃなくて3段だとよかったのにという口コミを複数見つけました。
さっそくコイズミさんのお客様相談室に電話してみたところ、数字上は小さい我が子でも上段で足はつくようですが、これは一度家具屋さんで実際に座らせてみようと思っています。
それで、それとともに候補に浮上したのが同じくコイズミさんのハイブリッドチェアです。座面がくるくる回らないのはもはや回転椅子と言えるのか、落ち着きなくくるくる回すことができなくなるのはいいけれど座面が回るが故に小さい子供が横から座りやすいというメリットもないんじゃないかとは思いますが、座面と足置きの高さ調節は簡単ですし、座面の奥行きを調整できて、小さいうちは足置きに足がちゃんと90度で下ろせるというのはいいのかなと思いました。
また、座面が回るタイプのベストフィットチェアも少し気になっています。座面が回るというのはメリットもデメリットもありますね。
見た目の親和性を考えるなら当然ビーノチェアですが、これもまた子供の使いやすさを一番に考えたいと思っています。
この3つなら収納マン様ならどれを選ばれますか?
何度も申し訳ありませんがご教授ください。よろしくお願いします。
つば苦労さま
いろいろと励ましのお言葉までいただきありがとうございます。
もう本当に、つば苦労さんのおっしゃる通りです。それこそ学習机メーカーの商品開発の方々が読まれたら、思わず膝を打つことでしょう(ちなみに実際に多くのメーカー・販売店の方に読んでいただいています)。親御さんたちがつば苦労さんのように分かってくれる人ばかりだったら、きっともっと商品開発がしやすいと思います。
さて、デスクライトはECL-359でOKとして、椅子ですね。もし木の質感にこだわらないということであれば、また、ビーノの90cm幅デスクであれば、私はハイブリッドチェアが一番良いのではないかと思います。
おっしゃる通り、ビーノチェアなどの木製チェアは現在では安定感がある云々よりもデザイン的な要素が強いです。
ハイブリッドチェアなら座面の上下前後が無段階で調整できますし、足置きも6段階に調節できるので、よりお子さんの成長に合わせて調整がしやすいと言えます。
しかも、木製チェアの場合は親が調節してやらなければなりません。一方でハイブリッドチェアなら子供でも調整可能です。
さらに、ハイブリッドチェアはモールドウレタンなので、ビーノチェアよりも耐久性が高く、座り心地も良いです。
そのうえ、ハイブリッドチェアなら、デスクにも椅子にもキズが付きにくいと言えます。
つまるところ、機能性で言えば、木製チェアには勝ち目がありません。強いて言えば、ビーノチェアだったらハイブリッドチェアよりもランドセルを置くスペースが広いということくらいでしょうか。
ベストフィットチェアは従来の回転チェアをより学習用途に適したように進化させたものと言えます。
ただこれは良いんですけど、重いなーと思います。
そもそも回転する必要性があまり感じられないですからね。
以上、ご参考になれば幸いです^^
収納マン様
お忙しい中、またご丁寧なお返事ありがとうございます。
キャスターは回転椅子についているものだと思っていたので、木製なのにキャスターがついていて足置きもついてるなんて最近の椅子はすごいなあと思っていましたが、機能性だと木製じゃない方が上なのですね。
色もたくさんあるし、ミディアムブラウンなら椅子だけが悪目立ちすることもなさそうです。
それに男の子なので、中学生くらいになったら木製椅子よりももしかしたら回転椅子っぽいデザインの方がいいと思うかもしれません。
ハイブリッドチェアの足置きは座面が前の方になってくると足が直角に下ろせなくなるので、そこだけが気になっています。直角に下ろせなくなる頃にちょうど下に足がつけばいいんですが…もうちょっと足置きの大きさを大きくしてくれたら文句なしなんですけどね。
そのあたりがクリアできそうならハイブリッドチェア、足の下ろし方にどうしても不安が残るようなら次点のビーノチェアにしようかと思います。
足をぶらぶらさせたくなくて足置きを調節できる椅子を買おうと思っていますので、そこはどうしても気になるところです。
今度家具屋さんに行ったときに実際に確かめてみます。ありがとうございました。
つば苦労さま
ハイブリッドチェアに新入学児童を座らせる場合、最初は座面を後ろに下げるはずですので、そうすると足置きにちゃんと足を乗せることができるはずです。
座面を前にやった場合も足のかかとのほうが足置きに乗るはずなので、たぶん心配はないと思いますが…。
学習椅子に限らず、椅子の座り心地はちょっとお尻をつけた程度では分からないので、姿勢良く座ったり、わざとだらしなく座ったり、ちょっと時間をかけて座り比べてみてください。
実際にビーノのデスクにセットして、椅子を引いて座るところから始めてもらえるとなお良いです。
収納マン様
アドバイスありがとうございます。
ハイブリッドチェアは座面を前の方にずらすと足を下ろすとき「く」の字にならないかというのが唯一の懸念ポイントなんです。
足が直角に下ろせなくなる頃にちょうど床に足がつくような設計であればいいんですけどね…
まっすぐ下ろせないと姿勢が悪くなるので、どのくらいまでちゃんと足を直角に下ろせるかを店頭で見てみようと思います。
つば苦労さま
そうですね~、座面を前に出す頃にどのくらいの脚の長さになっているか分かりませんが、そのときには足のサイズも20cmにはなっているでしょうから、かかとは乗ると思うんですけどねー。
それよりも、たぶんビーノチェアよりもハイブリッドチェアのほうが足置きを一番低くしたときの高さが高いんじゃないかなと思いますので、そこが気がかりですね。
ともあれ、じっくりお子さんに座り比べてもらえばと思います^^