学習机評論家のオススメ

学習机評論家・収納マンが、学習机の選び方やオススメのデスクなどを紹介します。

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目指すはカリモク?くろがね工作所の2017学習机はシェルフで「かわるん」だ!

      2016/10/24

くろがね工作所2017学習机カタログ

くろがね工作所の学習机は多くの家具店で扱われています。しかし、ほとんどがいわゆるカラーデスク。一方でカタログを開くとほとんどが天然木のデスクです。カタログと実際の売場でこれほどギャップが大きいメーカーは珍しいと思います。

このような特殊な状況が発生しているのは、くろがね特有の事情が関係していると思われます。ここではそういう大人の事情には敢えて触れませんが、学習机メーカーとしてのくろがねの世間での認知度は高く、手頃な価格のカラーデスクなら売れるという現場の判断によって、くろがね工作所のカラーデスクは一定のシェアを保っていると言えます。

一方、くろがね工作所としてはカラーデスク一辺倒では競争が厳しい。なんとか天然木のデスクで存在感を示したいと考えるものの、自ら作り出した大人の事情でそれが難しいという状況かと思います。そんなわけで、カタログと実際の売場でギャップが生じてしまっているのですねー。

 

まるでボナシェルタの収納デスク!?「シェルデ」

まあそんなわけでコレもなかなかお目に掛かる機会がないのだろうと思いますが、2017年度のくろがね工作所のイチオシ新商品は「Shelde(シェルデ)」。どう見ても、まんまカリモク家具のボナシェルタ「収納デスク」だと思うのですが(笑)

いわゆる組み替え式デスクとしてセットした場合の価格はまあまあ良いところを突いており、店頭に並べば十分売れる余地はあるんじゃないかと思います。

ちなみに、個人的にはくろがね工作所の学習机は品質的に大きな問題はないと考えているのですが、販売店は相当クレームを恐れているようです。そんなわけで私としても全面的にオススメするのはちょっと勇気がいります。

2016/10/24追記:

シェルデの実物をIDC大塚家具大阪南港SRで見ましたが、一言で言うと「微妙」です。スタイルとしてはカリモク家具のボナシェルタ「収納デスク」っぽくて悪くないんですけど、クオリティーに残念感が漂います。引出しの前板は上下の端だけ無垢、面の部分は突板となっており、横から見ると継ぎ目が痛々しいです。

なお、カタログの写真を見ると、「移動できるブックエンド」を引っ掛ける溝がパーティクルボードむき出しに見えるんですけど、これは試作品だったようで、実物はカリモク家具のボナシェルタの書棚同様にMDFがむき出しの状態でした。

 

下棚が方向転換!?「かわるん♪ラック」

くろがね工作所の新商品はシェルデ1モデルのみですが、組み替え式デスクではひとつ大きな機能を追加しています。それが「かわるん♪ラック」です。

詳しくは上の画像からリンク先をご覧いただければと思うのですが、下棚の端30cmくらいのところが90度方向転換できるようになっています。それによって、本棚の側面から本を出し入れできるようになりました。この機能はカタログ掲載品のオールインワンタイプのほとんどで採用されています(クールボーイ除く)。

 

とうとうキャラクターボードが消滅!

※写真は2016年度モデル

私が学習机売場の店頭に立っていたとき、「マリオじゃなきゃヤダ~」という駄々っ子のおかげで、くろがね学習机にひっくり返されるということが何度かありました(苦笑)10年以上前は学習机にデザインの差があまりなく、上棚にキャラクターボードを備えた学習机は脅威だったのです。

しかしそれも今となっては昔話。2016年度にキャラクターボードを備えていたのはコイズミファニテックのCDシリーズとくろがね工作所のスタンダードシリーズだけで、2017年度はとうとうくろがね工作所がキャラクターボードの搭載をやめてしまいました。(2016/10/24追記:東京インテリア家具では引出しの中にキティちゃんのシートが忍ばせてありました。希望者には購入特典として配布するという方式になったのかもしれません)

学習机というのは世界的に見て日本だけの独自の文化だそうで、その普及に貢献したのは仮面ライダーをはじめとしたキャラクターだったと言われています。2016年度は学習机市場における転換期だと目されたわけですが、キャラクターデスクという観点から見てもひとつの節目だったのかもしれません。

 

2017年度のくろがね学習机は、カラーデスクを中心に価格を抑えめにするなどなかなかよく頑張っています。仕様変更を含めた商品開発も頑張っていて、個人的には好感が持てます。

ただ、並ばない商品は売れませんので、せっかく頑張って開発した商品をもっと店頭に並ぶようにして欲しいと思います。また、クレームが多いという風評も何とかして欲しいですね。総じて、工場と営業で意思疎通がうまくいっていないんじゃないかと心配です。

 - メーカー, 2017学習机

Comment

  1. タケタケ より:

    収納マンさま こんにちは。

    そうそう、家具屋さんをあちらこちらまわった時にカタログをもらってきたので、眺めていましたよ~(^^
    この「Shelde」。
    思わず、カリモクさんのカタログを横に並べてしまいました。
    ペントレー外せないのかなぁとか細かいところは気になりますけど、眺めれば眺めるほど、良さそうですよね(^^
    実物見たいので、また探しに行ってみます。

    • 収納マン より:

      タケタケさま

      こんにちは^^

      そうなんですよ。くろがね工作所は2016年度のリベプルに続いて2017年度はシェルデと、なかなか良いところを突いてきているんですよ。

      シェルデは大阪では見ることが難しそうですけど、東京インテリアなら置いてそうですね。
      幕張店ではリベプルも置いてましたし。

      あ!そう言えば年明けに東京インテリアの大阪店がオープンするので、大阪でもくろがね工作所の学習机がいっぱい見れるかもしれません^^

      それはさておきシェルデの「移動できるペントレー」はカタログを見る限りは外せそうですね。
      この高さにペントレーがある意味が理解できないんですけど、裏返して棚板にすれば小物をディスプレーするのに便利そうです♪

      ただ、「移動できるブックエンド」を引っ掛ける溝がパーティクルボードむき出しに見えるので、耐久性が心配です。

      • タケタケ より:

        収納マンさま こんにちは。

        東京インテリアですね。
        そう大きな店舗ではありませんが近場にあるので、そろそろ新作が並ぶ頃ですし、行ってみます。
        それにしても、東京インテリア、西にとうとう出店するですね。
        新しい店舗が建つのは、収納マンさまにも楽しみが増えますね。

        >「移動できるペントレー」はカタログを見る限りは外せそう
        外せるとありがたいですね。
        きっと、深い大人の事情でこの微妙な位置にペントレーがあるのだろうなぁというのは察せるんですけど(^^ゞ

        >「移動できるブックエンド」を引っ掛ける溝がパーティクルボードむき出し
        カタログをよくみたら確かに、切断面が…。
        年季が入ってきた時にボロボロ崩れてさえこなければいいんですけど、何かで隠してもらえるとありがたいところですね。
        ブックエンドもカタログからすると、外れそうですし。
        気になる場合は、自分で小口テープみたいな(カラーボックスの縁取りに使っているような)ものを貼ってみるのもアリですね。
        そういえば、カリモクさんのボナシェルタのブックエンドは固定なのでしょうか?

        それと、関係ないのですが。
        クレームが多いというのは顧客からなのかと思っていたのですが、もしかして同業界というか、問屋から多いみたいな話なのでしょうか?
        興味本位でお尋ねしているだけですので、書けないことでしたら流してください。

        • 収納マン より:

          タケタケさま

          本当に、東京インテリアの関西進出は楽しみです^^
          逆に関西から進出できるものがないのが少し残念ですが…。

          それはさておき、カリモク家具のボナシェルタのブックエンドも確か可動式でしたよね。
          取付方法はさて、どうなっていたでしょう…?
          また機会があれば確認してみたいと思います^^;

          くろがね工作所にクレームが多いというのは、問屋や同業者からというわけではないと思います。
          あくまで現場の販売員の声なので、一般の消費者からだと思います。

          もっとも、これは統計によるものではありませんし、実際の多い少ないよりもメーカーの対応に問題があるということなのかもしれませんが。

          • タケタケ より:

            収納マンさま こんにちは。

            お答えしにくい質問に答えていただき、ありがとうございます。
            今ならクレームは直接Twitterとかに行くでしょうし、そう恐れることはないと思うのですが…。
            いろいろ難しいのでしょうね。

            ボナシェルタのブックエンドって動くんですね。
            ショールームでちらっと見た覚えしかないので、固定なのかとばっかり。
            カタログ写真でも動いた位置の写真がないのですよね。

  2. 収納マン より:

    タケタケさま

    こんにちは^^

    確かに、最近はツイッターなどでクレームが公になることもあるでしょうけど、イケアやニトリでさえ大きく注目されることはありませんし、学習机メーカーはほとんどネットに疎いのでまったく補足されていないでしょう。

    とにかく学習机メーカーの多くは、一に販売店、消費者は二の次なのです。
    もっと言えば、バイヤーが一番、販売員が二番なのです。
    販売員に嫌われたらイエローカード、バイヤーに嫌われたらレッドカードなんですね。

    ボナシェルタのブックエンドはカタログにも「可動式」と表記されています。
    ただ、お恥ずかしながら私の目は節穴で、3歩歩いたら忘れる鳥頭なので、どういう構造だったか思い出せないのです^^;

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