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2019年度の学習机購入率は45.3%、平均価格は69,550円の予測

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「学習家具メーカー4社合同展示会2019」では記者会見がおこなわれ、一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)による2019年度のデスク購入率と平均購入価格の予測も発表されました。

今回はこれについて紹介するとともに、過去の発表と比較することで市場の変化を捉えてみたいと思います。

※この記事は2018年5月30日時点の情報に基づいています

 

新入学児童の学習机購入率は45.3%

2019年度新入学児童数103.4万人
新入学児童の学習机購入台数46.8万台
新入学児童の学習机購入率45.3%

JOIFAの発表によると、2019年度の新入学児童数は103.4万人。2018年度の新入学児童数の確定値はまだ文科省から公表されていませんが、おそらく106万人程度と思われるので、2~3%減少するようです。

そのうち、学習机を購入するのは46.8万人。これは年間を通じての予測です。おそらくは小学校入学前の夏頃から入学後の夏頃までを対象としているのだと思います。なお、2年生以上になってから購入した場合は、この数字に含まれません。

そうすると、新入学児童の学習机購入率は45.3%となります。これは昨年度と比べて約10ポイントもダウンした数字で、もう私には何が何だかサッパリ意味が分かりません。なぜこんなに急降下してしまったんでしょうか。

なお、2018年度まではシーズン中とシーズンオフに分けて購入率が公表されていましたが、2019年度予測からは年間を通じての数値のみの公表となっています。

 

学習机のスタイル別構成比

タイプ台数構成比
棚付(スタイル可変)17.3万台37.0%
棚付(ベーシック)10.0万台21.3%
平机7.3万台15.5%
ユニット6.2万台13.2%
ベッドデスク3.9万台8.2%
天板高さ調節2.1万台4.5%
ライティング0.1万台0.2%
合計46.8万台100.0%

2019年度予測の学習机のスタイル別構成比については上表の通りとなっています。基本的には例年と比較して順位に変わりはありません。しかし、5年前と比べると微妙に変わってきていることがうかがえます。

スタイル別構成比の推移

学習机のスタイル別構成比2014~2019年度予測

まず、1番人気の「棚付(スタイル可変)」、つまり組み替え式デスクの比率が5ポイント近く下がっています。2番人気の「棚付(ベーシック)」はほぼ横ばい、3番人気の「平机」と4番人気の「ユニット」が徐々にシェアを伸ばしています。

まだまだ主流は棚付きデスクとは言え、上棚の付いた学習机は流行らなくなってきているわけですね。

 

学習机の平均購入価格

タイプ平均購入価格
平均69,550円
棚付(スタイル可変)74,125円
棚付(ベーシック)52,250円
平机60,750円
ユニット70,750円
ベッドデスク107,000円
天板高さ調節70,000円
ライティング64,750円

引き続きまして、学習机の平均購入価格について見てみましょう。2019年度の平均購入価格の予測は69,550円となっています。

基本的には2018年度と比べてほとんど変わらないのですが、一旦は7万円を超えた平均購入価格が再び6万円台に押し戻されたことから、2017年度の水準に戻ったと言ったほうが正確でしょう。

 

木製vs回転チェアの比率は変わらず

木製チェア回転チェア
構成比44.7%55.3%
平均購入価格17,225円19,675円

最後に、学習イスについて見てみましょう。これについてはほぼ例年通りと言えるかと思います。

 

というわけで、2019年度はいよいよ新入学児童による学習机の購入率が50%を下回りました。これを以って、「なんだ、半分も買わないのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、敢えて強調させていただきますが、これはあくまでも小学校入学前後に購入する家庭が減ったということにすぎません。ランドセルと同じように小学校入学時に学習机も購入するのが当たり前だったのが、小学校2年生以降に購入することが増えたという話です。

一方で、それなら大手学習机メーカーの売上は堅調のはずなのにそうではないというのも事実です。先ほどもお伝えした通り上棚を重視しない傾向が読み取れますので、大手学習机メーカー以外のパソコンデスクのような机を購入する家庭も増えているのだと思われます。

学習机を学習机たらしめている要素の一つに、「子供が使っても問題ない堅牢性」というのが挙げられることから、子供が成長して落ち着いてくれば無茶な使い方をすることもなくなり、それほど頑丈でなくとも大丈夫という判断もあるのでしょう。また、中高生になってからの購入であれば、あと数年使えれば十分なので、丈夫さよりも価格のほうが優先されるのかもしれません。

個人的には、遅かれ早かれ必要になるのだから、高品質で学習に最適な学習机を買ったほうが良いと思ってしまうんですけど、そんな学習机メーカーにとってありがたい、奇特な親は少なくなっているということなんでしょうね(苦笑)

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