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アクタスついに怒る!浜本工芸デスクが「ヴァリオ」類似品として持ち込まれる、の巻

      2017/11/15

まあ、そのうちこうなるとは思っていましたけどね(苦笑)

家具業界紙「ホームリビング」によると、アクタスが同社商品と著しく類似しているとして、浜本工芸のデスクを家具経済同友会の例会に持ち込んだそうです。

より正確に述べますと、記事中では浜本工芸ではなく「H社」となっていますが、前後の文脈から見ても浜本工芸であることは間違いありません。

なお、家具経済同友会とは、家具・資材・寝装・エクステリア関連のメーカー・販売店・デザイナーなど有志45社により結成されたもので、現在はフランスベッドホールディングスの池田社長が会長を務めています。加盟企業については私もよく分からないんですけど、ホームリビングが家具経済同友会の機関紙的位置付けとも見れることから、頻繁に広告が掲載されているところが加盟しているんだろうと思います。



アクタス「ヴァリオ」と浜本工芸「No.41デスク」

アクタス・vario(ヴァリオ)↑アクタス・ヴァリオ 出典:ACTUS

浜本工芸・No.41デスク↑浜本工芸・No.41デスク

まず名前が挙がっているのがアクタスのヴァリオ。対するH社による類似品については具体的には挙げられていないものの、浜本工芸のNo.41デスクということで間違いないと思います。両者とも天板から側面にかけてのアールと、背面に立つバックパネルが大きな特徴と言えるでしょう。

ヴァリオの発売は2006年、No.41デスクはその10年後の2016年ですから、普通に考えれば浜本工芸がアクタスのデザインをパクったと捉えるのが妥当でしょう。

アクタスほどの大企業であれば法務部もしっかりしているでしょうから、私はてっきりいきなり内容証明を浜本工芸に送り付けるもんだと思っていました。しかしそこは高貴なコクヨグループです。できるだけ穏便に済ませるよう、まずは家具経済同友会におうかがいを立てたということなのだと思います。もしくは、デザインを大事にする会社だからこそ、訴訟に持ち込むことで業界に関わるデザイナーが委縮することをはばかったのかもしれません。

 

アクタス「フォピッシュ」と浜本工芸「No.89デスク」

アクタス・foppish(フォピッシュ)↑アクタス・フォピッシュ 出典:ACTUS

浜本工芸・No.89デスク↑浜本工芸・No.89デスク

アクタスが怒っているのはヴァリオの類似品を発売されたからだけではありません。ほかにも2つ名前が挙がっており、そのうちのひとつがフォピッシュです。これについても類似品の商品名は挙がっていませんが、おそらくは浜本工芸のNo.89デスクと思われます。天板が両側の脚に挟まれている点が大きな類似点と言えます。

 

アクタス「サークル」と浜本工芸「No.6000デスクユニット」

アクタス・sarcle(サークル)↑アクタス・サークル 出典:ACTUS

↑浜本工芸・No.6000デスクユニット

もうひとつ名前が挙がっているのは、アクタスのサークル。そしてそれに対する類似品と思われるのが浜本工芸のNo.6000デスクユニットです。類似している特徴は、脚形状と天板の角の形状と言えるでしょう。上棚(バックパネル)のバランスも似ています。

 

アクタスとしてはおそらく、フォピッシュまがいが登場したときから、「おいおい、ちょっと待てよ」という感じだったと思います。ただ、当時の浜本工芸には現在のNo.89デスクに似たデスクがいくつかあり、さらには同じデザインのデスクが皇室に献上されたため、物言いをつけるタイミングを逸してしまったのかもしれません。

また、サークルまがいについても、脚形状と天板の角の形状それぞれを単独で見ればコピーしたとまでは断言できない部分もあり、複雑な思いを抱えながらも見過ごさざるを得なかったように思います。

そこに来て今回のヴァリオまがいです。さすがのアクタスも「おい!ええ加減にせえよ!」と、堪忍袋の緒が切れたのではないでしょうか。

しかし、これについても家具経済同友会で審議した結果、「類似性は認められるが、まったくのコピー商品とまでは言い難い」ということで、まずは浜本工芸に直接抗議してみてはどうかという結論に至ったようです。

 

この件はおそらく、法廷の場に出ることなく、なあなあで終わらされることになるでしょう。そうすれば、業界内に波風を立てることなく、消費者にも争いを見せなくて済みます。争い事というのはどんなものであっても、見ていて気持ちが良いものではありませんからね。

しかし、私はそれで良いとは思いません。この件は業界内で揉み消されることなく、消費者が知っておくべきことだと思います。「お客様は神様です」ではありませんが、今は一般市民が世の中をより善い方向に導いていく時代だと私は思っています。

内々ではなあなあで済ませようとも、法の下ではグレーでも、デザインをコピーすることで安価に商品が提供されようとも、善くないことは善くないと一般市民がハッキリと示していかなければなりません。そうしなければ、H社はまた同じことを繰り返しかねませんし、業界内に悪い前例を残していくことになります。

 

日本の法律は性善説に立っており、大きな問題が起こらない限りは、法の手に委ねることなく穏便に済ませるという傾向があります。しかし、こういうことが立て続けに起こると、内容証明を送りつけるということが頻繁に起こりかねません。そうなれば、デザイナーが委縮して新しいものが何も生まれなくなってしまう可能性があります。

もちろん私としてはそんな未来は望んでいません。善意に委ねられているわけですから、H社には消費者の期待を裏切らないよう、オリジナリティーのある商品開発をしていってもらいたいと思います。

 

【関連】浜本工芸の「完コピ」ダイニングチェア、シラカワに「コピー商品」と訴えられるの巻

 - メーカー, 販売店, 2017学習机 ,

Comment

  1. くらき より:

    店頭で浜本工芸のNo.41デスクが廃盤となると聞きました。
    やはりこのアクタスとの一件が絡んでいるのでしょうか。。
    浜本工芸はLD含めもっと浜本らしい商品が売れると思うのですが、難しいんですかね。

    • 収納マン より:

      くらきさま

      はじめまして^^

      そうなんですかー。浜本工芸のNo.41デスクが廃番。
      直接聞いたわけではないですが、この件が引き金となっている可能性はあるでしょうね。

      おっしゃる通り、私もくらきさん同様、浜本工芸はもっと浜本工芸らしい商品で勝負するべきだと思います。
      残念ながら、浜本工芸は消費者に何を期待されているかを全然分かっていないと感じます。

      しかしそれはまったく難しいことではないはずです。
      むしろ、消費者の声に直接耳を傾けることで、大きな飛躍も期待できると思います。

      2018年度は別の方向で頑張ってくれることを期待したいものです。

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